CLよりも今はリーグ首位のナポリを意識したいミラン トッテナム戦について考えるのは「まだ早い」

チーム一丸となってCL決勝T進出を決めた今季のミラン photo/Getty Images

セリエA、CL共に好成績を残している

3日に行われたチャンピオンズリーグのレッドブル・ザルツブルク戦を4-0で制し、9シーズンぶりの決勝トーナメント進出を達成したミラン。組み合わせ抽選の結果により、ラウンド16の対戦相手はトッテナムに決まったが、ステファノ・ピオリ監督はひとまず9日のクレモネーゼ戦に集中する意向のようだ。
 
近年は低迷が続いていたものの、昨季は11シーズンぶりのスクデット獲得に成功したミラン。並行して2013-14シーズン以来となるチャンピオンズリーグ出場も果たしていたが、そちらはグループステージ敗退に終わっていた。
 
しかし、今季のミランはそのミッションを見事にクリア。負傷者の多発やチェルシー戦の2連敗など、厳しい状況に追い込まれたが、ラスト2戦をどちらも4ゴールの快勝で終え、グループステージ2位通過を決めた。
 
一方、ミランはセリエAでも現在2位と好成績を残している。CLトッテナム戦の1stレグが来年2月15日に予定されていることから、それまではリーグ戦の方で少しでも勝ち点を積み上げておきたいところだ。
 
伊『Sky Sport』によれば、ピオリ監督はトッテナム戦について「刺激的な挑戦になる」と述べながらも、まずはカタールW杯期間突入前に行われるクレモネーゼ戦、フィオレンティーナ戦の2試合に集中したい旨を明かしている。
 
「(トッテナム戦について)素晴らしい監督に率いられた強い相手との、難しい試合になるだろう。しかし、CLのラウンド16で簡単な相手を見つけられるとは思えない。最高の準備をして臨む。刺激的な挑戦になるだろうから、自分たちのクオリティと自信を持ってプレイしたい」
 
「(9日のクレモネーゼ戦について)シーズンにおいて非常に重要な局面を迎えていることはわかっているし、最高の順位でブレイク(リーグ戦中断期間)を迎えなければならない。私はバランスの取れたカンピオナート(リーグ戦)を期待していた。ナポリがこれほど多くの勝ち点を稼ぐとは誰も予想していなかった」
 
「(長期離脱中のFWズラタン・イブラヒモビッチについて)回復の経過は良好だ。これから2月までの間に何が起こるか見守りたい。CLではそこに至るまでの道のりも重要だ。トッテナム戦に向けて最高のチームを作りたいと思っているが、それを考えるのはまだ早い。カンピオナートに集中しよう」
 
首位ナポリと2位ミランの勝ち点差は現在6となっており、ナポリに関しては未だリーグ戦無敗を継続中。ドローで終えた試合もわずか2試合と彼らは取りこぼしが非常に少ない。
 
ミランとナポリの直接対決はすでに終えているため、この2チームの首位争いは当分の間、いかに勝ち点を拾い続けていけるかの耐久戦となる。選手たちの疲労は考慮しなければならないが、ミランがセリエAの2連覇も本気で狙うのであれば、クレモネーゼ戦とフィオレンティーナ戦はどちらもできる限り全力でぶつかる必要があるだろう。

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