D・ルイス逃したアーセナルはターゲット変更 バルセロナとの争奪戦避けられない“新アンカー候補”とは

複数のクラブから関心を寄せられているルベン・ネベス photo/Getty images

獲得となれば中盤のクオリティが一気に上がる

今季のプレミアリーグでは好調を維持しているアーセナル。マンチェスター・ユナイテッドにこそ敗れたが、トッテナム、リヴァプールとBIG6との直接対決では好成績を収めており、9試合終えて8勝1敗勝ち点24でプレミアの首位に立っている。今季のリーグ戦はまだまだ続くが、03-04シーズン以来のリーグ優勝となるのだろうか。

そんなアーセナルだが、前述したリーグタイトルの獲得を目指すのであれば解決しなければならない問題がある。それがアンカーの選手層の薄さだ。

万全の状態であればトーマス・パルティが先発で、モハメド・エルネニーとアルベール・サンビ・ロコンガが控えにいる。しかしトーマスは怪我が多く、エルネニーは現在負傷離脱中だ。サンビ・ロコンガは今後に期待の若手であり、まだまだクオリティは物足りない。
アーセナルはトーマスのパフォーマンスに依存していると感じられる場面が多く、敗れたユナイテッド戦がそうだ。トーマス不在なため中央の守備が薄くなり、カウンターから失点を喫してしまった。逆にトーマスがピッチにいればスパーズやリヴァプールにだって勝てるチームになる。

そのトーマスとポジションを争える人材が今のアーセナルには必要であり、メインターゲットはアストン・ヴィラのドウグラス・ルイスとされていた。夏の移籍市場では3度アプローチを仕掛けたが、ヴィラを納得させることができず、冬の移籍市場で再び交渉を持ちかけるだろうと予想されていた。しかしヴィラはルイスとの契約延長を発表。獲得は難しくなってしまった。

英『football.london』によると、すでにアーセナルは切り替えており、ターゲットをウルブズのルベン・ネベスに変更したという。

2部時代からウルブズでプレイするポルトガル代表のネベス。中盤を本職としており、アーセナルはインサイドハーフとアンカー2つのポジションで起用できると考えているようだ。ウルブズとの契約は2024年までとなっており、新契約の話は出てきていない。ネベスに関心を寄せるクラブは多く、バルセロナはセルヒオ・ブスケッツの後釜として獲得を狙っている。

ネベスの強みは正確なキックを武器とした展開力と強度の高い守備だ。とくに守備スタッツはプレミアリーグでも上に位置しており、タックル成功数(31回)はリーグ5位、インターセプト数(16回)は7位、ウルブズではどちらもチームトップの好成績だ。

安価での獲得は難しいが、彼を獲得するだけで中盤のクオリティは一気に上がる。アンカー起用にこだわらなければトーマスと併用することもでき、起用に幅が広がるだろう(データは『SofaScore』より)。

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