衝撃のドリブル突破で世界に広がる“ミニ・メッシ”の実力 M・エドワーズにイングランド代表入りの期待も

CLで見事なドリブル披露したエドワーズ photo/Getty Images

トッテナムを翻弄した見事なテクニック

そのドリブルは強烈だった。13日に行われたチャンピオンズリーグ・グループステージ第2節のスポルティングCP対トッテナムの一戦で衝撃的なプレイを見せてくれたのは、スポルティングCPのFWマーカス・エドワーズ(23)だ。

以前トッテナムのアカデミーに在籍していたエドワーズは、ミニ・メッシとも呼ばれてきた天才肌のアタッカーだ。トッテナムで定位置は奪えなかったが、スポルティングCPでは攻撃陣の中心になった。

そのエドワーズはトッテナム戦の前半にピッチ中央でボールを受けると、ドリブルで次々とトッテナムDF陣をかわしてペナルティエリアへ侵入。シュートは惜しくもGKウーゴ・ロリスに阻まれたが、決まっていれば世界的なニュースとなったに違いない。それほどあのドリブル突破にはインパクトがあった。
エドワーズはU-20イングランド代表に選ばれてきた経験を持っているが、A代表には入っていない。今年のワールドカップに召集される可能性も低かったが、チャンピオンズリーグでのパフォーマンス次第では滑り込み召集があるかもしれない。英『BT Sport』によると、元イングランド代表選手で解説を務めるオーウェン・ハーグリーブス氏もそれだけのクオリティはあると期待する。

「ピッチには多くのイングランド代表選手がいたけど、ベストプレイヤーはエドワーズだった。彼は異なるポジションをこなせる。偽9番としても上手くプレイしているし、10番のポジションにも入れる。テクニックも高くて、私はそうした選手が常に代表に求められていると思う」

ポルトガル国内リーグで活躍する選手を代表監督ガレス・サウスゲイトが信頼するか微妙なところはあるが、チャンスがゼロということはない。仮にカタール大会は召集外でも、年齢的に4年後を目指すこともできる。

英『Daily Mail』によるとエドワーズもプレミアリーグでプレイする野望は持っているようで、5大リーグから声がかかる日も近いか。

「スパーズと対戦するのは特別な感覚だった。選手やコーチなど、知っている人たちに会えて良かったよ。もちろんいつかはプレミアリーグでやってみたい。ただ、今はここでのプレイにのみ集中しているよ」

あのドリブルはエドワーズの運命を変えるのか。世界的知名度が上がったのは確かで、ミニ・メッシの本領発揮はここからだ。

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