バルセロナ撃破に貢献も一部からは交代を求められていた? シティ時代から変わらないドイツ代表FWの“悪癖”

ゴールで試合を決めたレロイ・サネ photo/Getty images

継続して結果を残せればいいが

CLグループステージ第2節バイエルン・ミュンヘン対バルセロナの一戦が行われ、2-0とホームのバイエルンが意地を見せた。

昨季もこの2クラブはCLグループステージで対戦しており、その時の成績はどちらも3-0でバイエルンが勝利している。得点差以上に内容で両チームの差が浮き彫りになっており、バルセロナはグループステージ3位で終え昨季はEL落ちとなった。

今季もこの2クラブがぶつかることになったが、昨季とは状況が違う。バイエルンは絶対的な得点源であったロベルト・レヴァンドフスキを失い、バルセロナはそのレヴァンドフスキを獲得した。さらにバルセロナはハフィーニャ、ジュール・クンデと即戦力を複数名獲得しており、戦力差でいえば昨季より確実に縮まっている。
前半はバルセロナ優勢だった。とくに中盤の圧力は素晴らしく、ペドリ、ガビ、セルヒオ・ブスケッツの3人で中盤を支配した。そうなると自ずとバルセロナのチャンスが増え、レヴァンドフスキにボールが集まる。しかしこれを決めきれず、後半に入り、セットプレイからリュカ・エルナンデス、流れの中からレロイ・サネがゴールを決め、再び勝利はバイエルンの手に。

試合を決めたのはサネの2点目だ。ジャマル・ムシアラと共に中央から突破すると、最後はマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンとの一対一を制し、ゴールネットを揺らしている。カップ戦やリーグ戦を合わせてサネはこれで5点目と、レヴァンドフスキが抜けたチームの得点源として輝いている。

そんなサネへの評価は高く、英『90min』ではムシアラやレヴァンドフスキを抑え込んだダヨ・ウパメカノ、リュカ・エルナンデスのCBコンビを同じく7点を得ている。

ただ英『Squawka』では『90min』と同じく7点の高評価を与えるも、「前半で交代させることを求める声が一部からあった」と得点面以外でのパフォーマンスを問題視している。

それは不用意なボールロストの多さだろう。サネは高いスピードとテクニックを持っており、それを生かした推進力のあるドリブルは彼の武器だ。しかしそれは同時にロストにもつながってしまうリスクが高く、バルセロナ戦では中盤でのボールロストが散見されている。強固なバイエルンの守備陣がそれをカバーしていたが、そのロストから失点を喫していれば間違いなく批判されていた。

マンチェスター・シティ時代から目立つサネの悪癖。バルセロナ戦ではヒーローとなったが、今後も同じようなプレイを続けることになれば批判されても不思議ではない。

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