ドンナルンマを超える勢い? ミランの絶対守護神メニャンは“世界GKトップ3”に入るか

ミランで信頼を掴むメニャン photo/Getty Images

フランス代表でもNo.1になれるかもしれない

昨夏にイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマがミランを離れることが決まった際、ミランサポーターの中には絶望した人も多かっただろう。現在23歳とGKにしてはまだまだ若手のドンナルンマには、長くミランのゴールを守ることが期待されていた。10年から15年は守護神問題に悩む必要はないと考えたサポーターもいたはずだ。

しかしドンナルンマは昨夏パリ・サンジェルマンへ移籍。イタリア代表の守護神としてEURO2020を制し、さらに評価を上げた中でのパリ移籍だった。

その後釜としてミランが獲得したのは、リールGKマイク・メニャン(27)だ。リーグ・アンで実力を認められていたとはいえ、ドンナルンマほどのネームバリューはなかった。メニャン獲得当初は、まだドンナルンマ退団ショックは続いていたと言える。
しかし、今やドンナルンマ退団の件は忘れられつつある。昨季ミランはメニャンを守護神に据え、安定した守備を武器にスクデットを獲得。メニャンは昨季全コンペティション合わせて19回ものクリーンシートを達成することになり、一気にワールドクラスの仲間入りを果たすことになった。

伊『Gazzetta dello Sport』もメニャンの1年間を絶賛しているが、今のメニャンは世界トップ3に入るGKと言っても大袈裟ではないのかもしれない。フランス代表では先輩のウーゴ・ロリスに挑戦する立場となっており、ロリスよりメニャンを評価しているサポーターも少なくないだろう。

現世界最高のGKを語るうえではレアル・マドリードのティボー・クルトワ、マンチェスター・シティのエデルソン・モラレス、リヴァプールのアリソン・ベッカー、バイエルンのマヌエル・ノイアーといった選手も外せないが、安定感ではメニャンも負けていない。昨季のパフォーマンスでメニャンを完全に上回っていたのはクルトワくらいか。

チェルシーのエドゥアール・メンディは身体能力の高いGKだが、稀に失点に直結するミスをしてしまうこともある。アトレティコ・マドリードのヤン・オブラクは変わらず優秀なGKだが、昨季はチーム全体の守備が安定しなかったこともあって失点が増えてしまった。それによってオブラクのシュートストップ率が悪いとの指摘も出るようになり、昨季のパフォーマンスには本人も納得していないだろう。

そんな中でメニャンの評価は上昇しており、今季もスタートからの4試合で早くも2度のクリーンシートを達成した。ミラン移籍は大正解で、またメニャンに目をつけたミランのフロントも称賛されるべきだろう。

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