ブンデスデビュー戦で両チーム最多となる“93本のパス”を供給 ボルシアMGに適応する板倉滉に独紙は称賛の声

ホッフェンハイム戦でブンデスリーガデビューを飾った板倉滉 photo/Getty images

早くもチームに馴染んでいる

6日に行われたボルシアMG対ホッフェンハイムの一戦で板倉滉がブンデスリーガデビューを果たした。今夏の移籍市場でボルシアMGに加わった守備者だが、指揮官ダニエル・ファルケからの信頼はすでに厚く、開幕戦では4バックの右センターバックとして起用された。

1部のブンデスリーガではこれが初出場となった板倉だが、そんなことを感じさせない安定したパフォーマンスを披露しており、初先発フル出場を果たした。90分を通して感じた板倉の強みは冷静さだ。ビルドアップにしても守備対応にしても焦らずプレイしており、常に最善の選択をしてチームに貢献する。

データサイト『SofaScore』によればパス成功数は両チーム通じて最多となる93本であり、成功率は91%と高い数字を残している。バックパスや横パスだけでなく狭いエリアにつける縦パスを何度もこの試合見せており、それでこの数字は素晴らしい。守備面でもクリア数2回、インターセプト1回と数字を残しており、ビルドアップと強度の高い守備を両立して見せた。
ホッフェンハイムが前半で一人欠くことになったこともあってかCBの板倉は積極的に高い位置を取ることに成功している。4バックのCBだが、流れの中で右サイドバックのようなポジショニングを見せており、クロスから好機を演出することもあった。

186cmの長身は守備だけでなく、攻撃面でも生かされた。DFラミ・ベンセバイニの同点弾をアシストしたのは板倉であり、右サイドのコーナーキックを折り返した日本代表DFにアシストがついている。ドイツ移籍後リーグ戦では初アシストとなった。

独『Gladbach Live』ではホッフェンハイム戦のパフォーマンスを採点しており、板倉はゴールを決めたDFニコ・エルヴェディやFWマルクス・テュラムに続く好成績となっている。大絶賛というわけではないが、「総じて優れたゲームであった」と評価されており、良いスタートダッシュを切ることに成功したようだ。

昨季のシャルケでの活躍もあってドイツには適応済みの板倉。ホッフェンハイム相手にも堂々としたパフォーマンスを見せており、開幕戦は無事白星に終わった。1部相手でも変わらず通用しており、次節シャルケ戦では古巣に成長した自身の姿を見せたい。

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