もう“30代”だからと考える必要なし 33歳ペリシッチ&レヴァンドフスキへの複数年契約提示は時代を変える

バルサはレヴァンドフスキをエースとして獲得 photo/Getty Images

ベテランプレイヤーへの意識は変わった

ベテラン選手の人気は上昇を続けている。今夏の移籍市場でもその傾向がよく表れている。

以前のサッカー界では30代に入れば1年ずつしか契約しない方針を固めているクラブもあったが、そうした考え方は消えつつあるのではないか。

今夏1番の話題は、やはり33歳のFWロベルト・レヴァンドフスキだろう。バルセロナは完全復活への目玉としてレヴァンドフスキ獲りにこだわり、最終的には4500万ユーロの移籍金を支払って獲得に成功。契約年数は2026年までの4年間である。33歳のストライカーにビッグクラブが4年契約を提示するのはレアケースと言っていい。

ただ、バイエルンでの活躍ぶりを考えれば妥当だろう。レヴァンドフスキは現代を代表する鉄人プレイヤーの1人であり、最近のベテラン人気に大きく貢献している選手だ。世代の近いカリム・ベンゼマ、オリヴィエ・ジルーらとともに、ベテランFWの価値を高めてきた。

さらに伊『Gazzetta dello Sport』が注目したのがバイエルンとトッテナムだ。両クラブとも若い選手を獲得していく傾向にあったが、バイエルンはリヴァプールから30歳のFWサディオ・マネを3200万ユーロの移籍金で獲得。契約は2025年までの3年間だ。

基本的にバイエルンが狙うのは20代前半のプレイヤーであり、30代のフィールドプレイヤーに移籍金を支払うのは珍しいと言える。遡れば2017年の夏には30歳のFWサンドロ・ヴァーグナーを獲得しているが、ヴァーグナーの場合はレヴァンドフスキのバックアッパーとしての獲得だった。対して今夏のサネは主役としての獲得であり、これも同メディアが年齢の壁が打ち破れられてきたと感じているポイントの1つだ。

トッテナムも長らくマウリシオ・ポチェッティーノの下で若手選手を軸とした強化を進めてきたが、今夏はインテルを離れたMFイヴァン・ペリシッチ(33)を獲得。契約年数は2024年までの2年間だ。

ペリシッチはアントニオ・コンテの下で左のウイングバックに入る可能性が高く、こちらも即戦力としての補強だ。

2020年の夏にはレアル・マドリードでプレイしていた当時31歳のFWガレス・ベイルをレンタルで獲得したことはあったが、ベイルの場合は特例と言ってもいいだろう。基本的にトッテナムが30代のフィールドプレイヤー獲得へ動くのは珍しい。

こちらも遡れば2017年夏に32歳FWフェルナンド・ジョレンテ獲得に1500万ユーロを費やして以来の30代即戦力プレイヤー獲得だ。

科学的なトレーニングやリカバリー、食事など最先端の理論が取り入れられていることもあり、スポーツ選手の寿命は確実に延びている。サッカー界の移籍にもその効果は出始めており、30代だからといって獲得を諦める必要はまったくない。今後もフリー補強を筆頭に、ベテランプレイヤー獲得へ動くクラブは増えるのではないだろうか。

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