素晴らしいデビュー戦となった
マンチェスター・シティは24日、バイエルン・ミュンヘンとのプレシーズンマッチを戦った。今季2試合目のゲームで悪天候により試合が中断するアクシデントもあったが、新加入アーリング・ハーランドが見事なデビュー戦を飾った。
12分いきなり試合が動く。フリーキックの流れから敵陣深い位置でケビン・デ・ブライネがボールを持つとボックス内にスルーパスを供給。反応したジャック・グリーリッシュが中に折り返し、最後は中央でハーランドが合わせてシティが先制に成功する。シティ待望のストライカーであるハーランドがいきなり決定機を沈めて見せた。
さらに前半の終盤には再びサイドからのクロスを沈めており、2点目かに思われたが、惜しくもオフサイドの判定に。それでも大きなインパクトを残してフリアン・アルバレスとの交代でベンチに下がっている。
シティがここ数年欲しがっていたストライカーであるハーランドがさっそく結果を出した。まだ味方との連携面では不安な部分はあるが、ゴール前での決定力はさすがだ。シティはこれまでにいくつものチャンスを生み出すも、決めきれないシーンが散見されていたが、ハーランドは1試合目にしてその問題を解決できる可能性を示している。
またハーランドが加わったことでカウンターがより鋭くなったように思える。単純なハーランドの前へのスピードもあるが、ハーランドというフィニッシャーがいることでシンプルにゴールまで向かうことができている。以前であればフィル・フォーデンなのか、ラヒーム・スターリングなのか、ガブリエウ・ジェズスなのか、誰がフィニッシュするか曖昧な場面が多く、せっかくのカウンターでもシュートに持っていけないことが多かった。しかしバイエルン戦では中央に明確なターゲットマンがおり、よりスムーズに相手ゴールにボールを運べている。
英『manchester evening news』ではバイエルン戦のパフォーマンスを振り返っており、ハーランドはデ・ブライネらに続く7点の高評価だ。ゴールもそうだが、とくにオフザボールの動きが称賛されており、印象的なデビュー戦になったといえる。
デビュー戦でさっそくゴールとクラブの期待に応えたハーランド。決定力、スピード、強さ、賢さと必要なものはすでに備えており、リヴァプールとのコミュニティ・シールドでもピッチに立つことになるのだろうか。