21-22シーズンのプレミアリーグを制し、これでリーグ連覇となったマンチェスター・シティ。攻守ともに隙のないサッカーをジョゼップ・グアルディオラ監督がチームに植え付けており、優勝を掴んだ。
その中でもアンカーでプレイしていたロドリのパフォーマンスは別格だった。配球力やボールを奪取する守備力が高く、中盤のフィルターとしてチームに貢献している。昨季は7ゴールと得点力も開花しており、飛躍のシーズンとなった。
フェルナンジーニョがチームを去り、カルヴィン・フィリップスが代役として獲得された。アンカー、インサイドハーフと2つのポジションでプレイでき、ロドリの控えとしてこれほどいい補強はないといえる。
ダブルボランチなどフィリップスと共存する方法はあるが、まずはアンカーで2人がポジションを争うことになるだろう。スペイン、イングランドとそれぞれ代表に選ばれている実力者で、どちらがピッチに立ってもクオリティは保証されている。現状シティでの在籍期間が長いロドリが一歩リードしているが、怪我での離脱などがあった場合に一気にポジションを奪われる可能性はある。
英『Daily Mail』によると現在シティと2024年まで契約を結んでいるロドリがさらに契約を延長するという。週給が12万5000ポンドに増額される見込みであり、クラブからの評価の高さがうかがえる。今後数年はこのロドリと6年契約で引き抜かれたフィリップスでアンカーをローテーションすると予想でき、盤石な中盤の完成だ。
待望のストライカーとしてアーリング・ハーランドを迎えたシティだが、チームの心臓部であるアンカーの活躍がプレミア3連覇、CL制覇には必須であり、ロドリのパフォーマンスにはより注目が集まることになる。フィリップスがライバルになることで競争力が生まれ、22-23シーズンはハイレベルなポジション争いに期待したい。