《EL得点王》でもイングランド代表には入れない? 気になる遅咲き右サイドバック

レンジャーズで活躍するタヴェルニエ photo/Getty Images

右サイドバックは競争が激しすぎる

今も昔もイングランド代表は世界的なタレント集団であり、プレミアリーグでプレイする選手を中心に優秀なタレントを抱えてきた。その競争が激しすぎることもあってか、中にはハイレベルの実力者なのに代表から声がかからないなんてケースも珍しくない。

中でも現在注目を集めているのは、スコットランドのレンジャーズで右サイドバックを務めるジェイムズ・タヴェルニエである。

タヴェルニエは以前から超攻撃的サイドバックとして有名だったが、今季はレンジャーズがヨーロッパリーグ準優勝の成績を収めたこともあって世界的にメジャーな存在となった。しかもタヴェルニエは大会で7得点を挙げ、今季のヨーロッパリーグ単独得点王に輝いている。サイドバックの選手が得点王というのは強烈なインパクトだ。
30歳のタヴェルニエはイングランドのブラッドフォード出身で、リーズ・ユナイテッドとニューカッスルのアカデミーを経てニューカッスルでプロデビュー。しかしプレミアリーグでの出場はキャリアを通して2試合のみで、それ以降はMKドンズやウィガンなどイングランド下位カテゴリーでのプレイが続いた。

レンジャーズに移籍したのは2015年のことで、才能が開花したのはこの頃だ。1年目からリーグ戦で10ゴールを奪い、攻撃的サイドバックとして地位を確立。サイドバックながら通算346試合で83ゴール107アシストと驚異的な得点関与数を記録している。

ただ、開花が遅かったこともあってかイングランド代表とは縁がない。右サイドバックの位置ではリヴァプールのトレント・アレクサンダー・アーノルドやマンチェスター・シティのカイル・ウォーカー、チェルシーのリース・ジェイムズなど実力者が揃っており、ヨーロッパリーグ得点王に声がかからない奇妙な事態が起きている。

スコットランド国内リーグのレベルには疑問もあるが、タヴェルニエのクオリティは本物だろう。遅咲きながら1度代表で見てみたい選手で、その得点力がイングランド代表でも活きるのか非常に興味深い。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ