守備でも貢献できる技巧派MF
今季終了後、あらゆる主力選手に退団の可能性が浮上しているドルトムント。なかでも心配なのは中盤で、今季終了後にはジュード・ベリンガムやアクセル・ヴィツェル、エムレ・チャンといった選手がチームを去るのではと噂されている。ヴィツェルに関しては既に本人が退団を認めるコメントを発しており、夏のドルトムントは彼らの後釜探しに奔走することとなりそうだ。
そんななか、中盤の補強リストに名前が載っているとされる選手は何人かいる。RBライプツィヒのコンラート・ライマーやヴォルフスブルクのザヴェル・シュラーガーといったMFは、連日ドルトムントがアプローチを開始する可能性があるとの報道が現地メディアによって伝えられている状況だ。
しかし、ドルトムントが狙っているのはどうやらライマーやシュラーガーだけではないようだ。独『Spox』によると、ここにきて新たな補強候補として浮上したのはケルンのトルコ代表MFサリフ・エズジャン(24)。パスセンスに優れた選手で、ドルトムントは中盤の低い位置でバランサーの役割を果たしていたヴィツェルの後釜として彼を確保しに向かうという。
ドイツやトルコでは“NEWメスト・エジル”との呼び声も高いエズジャン。しかし、その一方では視野の広さを活かした守備でも貢献を見せており、今季のブンデスにおいては出場28試合でチームトップとなるインターセプト数(50回)を記録している(データサイト『SofaScore』より)。前がかりになった後のカウンターで失点することも多いドルトムントにとって、相手の思考を先読みしてパスコースを塞ぐことができる彼は確かに良い選択肢かもしれない。
来季バイエルン・ミュンヘンからの覇権奪取に向けて、すでに動き出しているドルトムント。最終ラインの整備は着実に進んでいるが、はたして中盤はどのような陣容となるのだろうか。今から夏の移籍市場は楽しみだ。