現在ベルギーやスコットランドなど、各国リーグで日本人選手が活躍を見せている。そんな中、J1で輝きを放ちオーストリアへ挑戦するも、本来の力を発揮できていないFWが北川航也だ。
北川は2015年に清水エスパルスユースからトップチームへと昇格。1年目にはJ1初ゴールを決めると、翌年には30試合9ゴールとブレイクを果たす。さらに18年にはキャリアハイとなる32試合18ゴールを記録し、19年には森保ジャパンでアジアカップのメンバーにも選ばれるなど大きな活躍を見せた。
2019年も前半だけで6得点を挙げると、同年夏にオーストリアのラピード・ウィーンへ移籍し、初の欧州挑戦を果たした。移籍初年度は半シーズンで19試合2ゴールを記録するも、翌年は3ゴールに終わり今季はいまだゴールがない。
また昨季は開幕前に負傷してしまいレギュラー争いから離脱。今季はここまで11試合に出場しているものの、先発はわずか1度のみと苦しい状況だ。裏へ飛び出す動きやゴール前での決定力の高さを武器とする北川。味方を活かしながら自身も活きるプレイスタイルであるため、コンビネーションを高めることで彼のよさは最大限に発揮されていく。
彼の特長を理解してラストパスを出せるプレイヤーがいれば、得点量産も十分可能だろう。コンディションが上がらない状態が続くのでは、彼にとっても状況は厳しいままだ。悩める元日本代表FWが再び輝くにはクラブを変えることも1つの選択肢かもしれない。若きストライカーの来季はどのようになっていくだろうか。