カタールW杯には間に合うのか ドイツの俊英MFに立ちはだかる“怪我”という名の試練

左膝の負傷により長期離脱が濃厚となっているヴィルツ photo/Getty Images

長期離脱は濃厚

前途洋々。まさにそんな言葉が似合うヤングスターだったが、彼は今年12月に行われるカタールW杯にドイツ代表の一員として参加することができるのか。マンシャフト期待の若手として近年メキメキと力をつけていたMFだが、彼はここにきて少し足踏みいられることとなってしまった。

そのヤングスターとは、レヴァークーゼンに所属するMFフロリアン・ヴィルツ(18)だ。まだティーンエイジャーでありながら、今季は公式戦31試合に出場して10ゴール14アシストを記録し順調なキャリアを形成していた同選手。ドイツ代表にもコンスタントに招集されており、このまま結果を残し続ければ12月のW杯行きも堅いと思っていた人は多いだろう。

しかし、そんななかでヴィルツには試練が。現地時間13日に行われたブンデスリーガ第26節のケルン戦にて、彼は相手選手と接触した際に左膝を負傷して途中交代。クラブの公式発表によると、試合後にMRI検査を受けた結果、ヴィルツは左膝の前十字靭帯断裂と診断されたという。現時点で具体的な離脱期間こそ明らかとなっていないものの、独『Spox』は今後長きにわたってリハビリ期間に突入する可能性が高いとの見解を示している。
今夏にはビッグクラブへステップアップする可能性も噂されていたヴィルツだが、思わぬところで彼の前に立ちはだかった怪我という試練。12月までに復帰すること自体は可能だろうが、大事な時期に数カ月単位で離脱することとなったのはW杯でのメンバー入りに向けて間違いなく不安要素となるだろう。これまで順調な成長を見せていただけあって、現在はハンジ・フリック監督も頭を悩ませているか。

大きな才能を備えた選手ではあるものの、ヴィルツはここで一度立ち止まることとなってしまった。はたして、ドイツ期待のヤングスターは今後この試練にどう立ち向かっていくのだろうか。まずは無事にピッチへ帰ってきてほしいところだが……。

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