“35歳以上”のストライカーたちに恐怖せよ ジルー、ファルカオ、モリーナらベテランを止められない

ミランで活躍続けるジルー photo/Getty Images

彼らはまだ衰えていない

現在のサッカー界では30代半ばのベテラン選手が活躍を続けており、サッカー選手の選手生命に対する考え方が変わってきたところがある。

ミランでは先日もインテルとのダービーマッチでも2得点を挙げたFWオリヴィエ・ジルー(35)、そのジルーとポジションを争うズラタン・イブラヒモビッチ(40)、相手のインテルではFWエディン・ジェコ(35)も活躍しており、ピークを過ぎたとも考えられる彼らベテランストライカーの活躍が目立つ。

同じFWではプレミアリーグで9得点を挙げるレスター・シティのジェイミー・バーディ(35)、リーガ・エスパニョーラで8得点を挙げるFWルイス・スアレス(35)、リーガではラージョ・バジェカーノのエースとなったラダメル・ファルカオ(36)も今季5得点を挙げてチームの上位進出に貢献している。
さらにリーガではグラナダ所属の39歳FWホルヘ・モリーナが7得点、カディスの36歳FWアルバロ・ネグレドが4得点の活躍を見せている。35歳以上のストライカーがかなり目立っているのだ。

グラナダのモリーナも好調を維持 photo/Getty Images

ストライカーの選手生命も延びている

昨季の16得点には届かないが、フランスのリーグ・アンではリールFWブラク・ユルマズ(36)が4得点と一定の活躍は披露している。この一貫性も見事だ。若い頃のスピードはなくとも、ペナルティエリアでの駆け引きでDFを出し抜いてしまうところにユルマズらベテランストライカーの魅力がある。

欧州5大リーグ以外に目を向けてみると、メキシコのティグレスでは東京五輪にも参戦していた36歳のフランス人FWアンドレ・ピエール・ジニャックが今季も6得点と奮闘を続けている。メキシコに向かってからのジニャックは全シーズンでリーグ戦二桁得点を記録しており、昨季も16点奪っている。メキシコ国内リーグのレベルは5大リーグと比べられないが、30代に入ってからも怪我なく戦えている点は称賛されるべきだろう。

昨季までサウジアラビアのアル・ヒラルでアジアチャンピオンズリーグ優勝などに貢献し、今冬には降格の不安もあるトルコのガラタサライに救世主候補として迎えられた36歳のFWバフェティンビ・ゴミスも驚異のベテランFWと言うべきか。アジアでの活躍は日本のサッカーファンも知るところで、ゴミスはまだまだ欧州で戦えるレベルなのだろう。

もちろんマンチェスター・ユナイテッドFWクリスティアーノ・ロナウド(37)も忘れてはならず、ここ最近はストライカーの選手生命も延びてきている。30代に入ったからといって衰える選手ばかりではなく、サッカー選手のキャリアに関して見方を変えるタイミングを迎えているのだろう。

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