「マンチェスター・シティでもプレイできる……」 元オランダ代表が絶賛するアヤックスの小さな巨人

アヤックスで評価を高めるティンバー photo/Getty Images

まだ20歳と若い

エールディヴィジではPSVアイントフォーヘンに続く、リーグ2位の好成績を残しているアヤックス。リーグ首位ではないが、19試合を消化して59得点4失点と圧倒的なスタッツを誇っている。

好調を維持しているアヤックスだが、今季も例年にも増して逸材だらけだ。特にブラジル代表のアントニーやオランダ代表のライアン・フラーフェンベルフは既にビッグクラブからマークされており、シーズン終了後に何か動きがあるだろう。後方でセンターバックを務めるDFユリエン・ティンバーも彼らに負けず劣らずの素晴らしい選手だといえる。

アヤックスのアカデミーで育ち、昨季からトップチームでの継続した出場機会を得ているティンバー。今季は特に存在感を増しており、リーグ戦での1556分のプレイタイムはドゥシャン・タディッチに次ぐチームで2番目の数字だ。

今季はアルゼンチン代表のリサンドロ・マルティネスと共にCBでコンビを組んでいるティンバー。アヤックスらしいビルドアップで貢献できる守備者であり、1346本のパス数は現時点でリーグトップの数字となっている。さらにパス成功数も91%とデータが彼の能力の高さを証明している。

ティンバーはこれだけでなく、守備もお手の物だ。179cmとCBにしては小さな部類だが、タックル成功数は45回、地上戦でのデュエル勝利数80回とどちらもエールディヴィジで上から5番目の数字を残している(DF限定での記録)。さらに右サイドバックでも起用可能な選手であり、ユーティリティ性、ビルドアップでの貢献、守備強度の高さと3つの武器を持った現代型の守備者である。

現役時代にはアヤックスやバルセロナで活躍したロナルド・デ・ブール氏もティンバーの才能を高く評価している一人であり、オランダメディア『AJAXSHOWTIME』にて「マンチェスター・シティでプレイできるレベルにある」とコメントを残している。ジョゼップ・グアルディオラ率いるシティのCBには多くの複雑なタスクが課されることになるのだが、それすらもこなせるとデ・ブール氏はティンバーを大絶賛している。

早くもトッテナムやチェルシーのようなビッグクラブから関心を寄せられているティンバー。既にビッグクラブから注目されている存在であり、CLでの活躍次第ではマタイス・デ・リフトのように引き抜かれることになるのか(データは『SofaScore』より)。

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