大逆転勝利も、ドルトムントはまだ不安定 バイエルン追撃のためにも修正したい問題点

シーズン後半戦、ローゼ監督はドルトムントの不安定な面を改善することができるか photo/Getty Images

波に乗った時の爆発力は素晴らしいが

現地時間8日に行われたドイツ・ブンデスリーガ第18節にて、フランクフルト相手に逆転勝利を飾ったドルトムント。前半戦は多くの時間で相手に主導権を握られ2点リードを許す展開となったが、同クラブは後半に3点を奪い返して辛くも勝ち点3をゲットする結果となっている。

後半にFWトルガン・アザールを投入したところから、見事な盛り返しを見せたドルトムント。これで今節敗れた首位バイエルン・ミュンヘンとの勝ち点差は6ポイントに縮まった。年末には伏兵相手の取りこぼしが目立ったドルトムントだが、シーズン後半戦はまずまずのスタートを切ることに成功したと言っていい。

しかし、やはりドルトムントで気になるのは細かな部分での粗さだ。結果的に逆転勝利を収めたのはよかったが、前半戦の戦いぶりを見るとまだ不安定さは否めない。立ち上がりに主導権を握りかけたものの、15分にセットプレイから失点を喫すると流れは一気にフランクフルトへ傾いた。かねてより指摘されていたミスの多さはこの試合でも見て取れ、低い位置でのビルドアップに拙い面が出たシーンも散見された。どうにか勝利を掴んだはいいが、このフランクフルト戦はまだ課題が残る試合だったと言っていい。

やはり、ここからバイエルンを追走するためにも、まだドルトムントには安定感が足りない。勢いに乗れば手がつけられない爆発力を有しているのは間違いないが、今後コンスタントにポイントを積み上げていくにあたって同クラブに必要なのは個々がやるべきことをきちんと遂行する力だろう。

バイエルンに追いすがるためには、何としてでも取りこぼしを減らしたいドルトムント。はたして、今後の彼らはどこまでこうした改善点を修正していくことができるのか。今季のバイエルンは非常に手強い相手だが、この問題点を改善できればまだドルトムントに首位浮上のチャンスはあるはずだ。

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