やはり昇格組は魅力的だ リヴァプールに完敗もノリッジが見せた攻撃性

リヴァプールには完敗もチーム力の高さを見せつけたノリッジ監督ダニエル・ファルケ photo/Getty Images

日程は厳しいが、結果は残せるか

先日開幕したプレミアリーグ。初戦となったブレントフォード対アーセナルでは昇格組であるブレントフォードがガナーズを破るなど、いきなり波乱を巻き起こした。同じ昇格組で言えば、ワトフォードが積極補強を行ったアストン・ヴィラに勝利するなど、昇格チームが大健闘を見せている。しかし、昨季のイングランドの実質2部であるチャンピオンシップの王者としてプレミアに戻ったノリッジだったが、0-3でリヴァプールに敗れてしまった。

ノリッジとしては開幕戦から実力の差を見せつけられる試合ではあったが、同時に自分たちの実力をプレミアに知らしめたと言える。

特に攻撃面では後方からの繋ぎを重視した組み立てを行っており、それはハイプレスが得意なリヴァプールでも変わらない。少ない手数で前線のFWテーム・プッキにボールを当て、素早い攻撃からリヴァプールの守備陣を脅かしていた。ゴールネットを揺らすことは惜しくも叶わなかったが、アタッキングサードでの質は十分に通用していただろう。指揮官であるダニエル・ファルケ政権も今季で5年目となるが、戦術の落とし込みがされていると感じられる試合であったことは間違いない。更に新加入のビリー・ギルモアやミトロ・ラシツァ、ピエーレ・レース・メルもフィットしており、今季の活躍が楽しみなチームである。

しかし、開幕戦のリヴァプールに続き、2節は昨季王者のマンチェスター・シティ、更にレスター・シティ、アーセナルと上位陣との戦いが続いており、苦しい戦いが予想される。そこで自分たちのサッカーを貫きながら、どこまで勝ち点を獲得できるかが、序盤戦のカギとなるか。

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