サカは首位通過イングランドの切り札となるか 先制ゴールの起点となった19歳の可能性

先制点の起点となったサカ photo/Getty Images

スターリングのゴールで1-0と勝利

UEFA EURO2020のグループD、イングランド代表とチェコ代表の首位決戦はイングランドが1-0で勝利した。決勝点の起点となったのは、今大会初先発となったブカヨ・サカだった。

11分にサカは自陣でボールを受けると、中央からドリブルで仕掛ける。カルヴァン・フィリップスとのパス交換から右サイドを抜け出すと、クロスは流れるものの、逆サイドのジャック・グリーリッシュが中央に折り返す。飛び込んだサカには合わなかったが、それに釣られたチェコ守備陣はラヒーム・スターリングにフリーでシュートを打たせてしまい、先制点が生まれた。

サカはこのシーンで攻撃のスイッチを入れる起点となるだけではなく、最後はゴール前に飛び出すことで結果的に囮の役割を担った。サカの勢いのあるプレイがイングランドを首位通過に導いた。
今大会はエースとして期待されたハリー・ケインがグループステージ無得点と絶不調に陥りながらも、3試合を2勝1分で乗り越えた。得点はわずかに2点と辛勝が続くも、決勝トーナメントではサカがイングランドの新たなオプションになるかもしれない。

抜群のスピードとドリブルを武器にしたアタッカー。後半ではあまり見せ場をつくることができなかったが、決定機をつくり出す大きな仕事を果たした。この試合は先発出場となったが、途中出場から流れを変える役目としての投入もあるだろう。決勝トーナメントでの切り札に彼を起用する可能性は高い。

イングランドは決勝トーナメント1回戦ではグループFの2位と対戦。ここにはフランスやドイツ、ポルトガルなど強豪国がひしめいており、難しい対戦となることだろう。その相手に対して流れを変えられる“ジョーカー”となるのはサカかもしれない。

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