ハーランドの力は本物なのか!? 大ブレイクした昨季以上に活躍できた理由は……

努力を怠らず、しっかりと身体作り

努力を怠らず、しっかりと身体作り

脚光を浴びて以降も努力も怠らなかったハーランド。それが身体つきにも表れていた photo/Getty Images

身体作りが今季の活躍につながった

昨季の活躍を“たまたまだった”と言わせないためにも、自身の能力が本物であることを証明するためにも、ノルウェーの若き怪物は今季も決して努力を怠らなかった。あまりにも突然のブレイクであったため、インパクトは今季よりも昨季の方が凄まじかったかもしれない。ただ、もちろん成長盛りということもあるだろうが、努力の甲斐もあって凄みは確実に今季の方が一段も二段も上回っていたのではないか。

昨季のチャンピオンズリーグ・グループステージで、リヴァプールやナポリから得点を奪うなど6試合8ゴール。ノルウェー代表FWアーリング・ハーランドは、欧州最高峰の舞台での活躍で一気にスターダムにのし上がり、2020年1月にザルツブルクからドルトムントへのステップアップを果たした。そして、ドイツの名門へ移籍して以降もその勢いはとどまるところを知らず、ドイツデビュー戦(昨季第18節アウグスブルク戦)では途中出場によってわずか30分ちょっとのプレイではあったが、いきなりハットトリックを達成。その後も好調を維持し、加入1年目から約半年間で公式戦18試合16ゴール3アシストの活躍を見せた。一躍欧州のスーパースターたちと肩を並べる存在となったのだ。

しかし、1年だけではハーランドの力が本物であるかはわからない。これまでもブレイクした翌シーズンに相手チームや相手選手から対策され、伸び悩んだ選手たちはごまんといた。そのため、ハーランドにとっても2020-21シーズンは勝負の年だったに違いない。ただ、この若き怪物はしっかりと期待に応えてみせる。公式戦41試合に出場して41ゴール12アシストを記録し、昨季の半年間を上回る1試合1点のペースでゴールを量産した。ブンデスリーガの得点ランキングでも3位に入っている。
昨季の活躍で一気にのし上がったハーランドだが、脚光を浴びて以降も決して驕ることなく、努力も怠らなかったことが、今季のさらなる活躍へつながった模様。それは見た目からでも明らかだ。元々190cm超えの恵まれた体格を持ち、ある程度のフィジカルの強さは備えていたものの、若さもあってやや身体の線の細さは否めなかった。しかし、今季は身体作りをしっかり行い、加入当初の身体つきからから線が太くなっているのがはっきり見てとれただろう。英『THE Sun』などによると、実際にハーランドも次のようなコメントを残していた。

「僕の身体や足を見れば、僕が大きく変化していることがわかるんじゃないかな。以前とは全く違う。僕は本物の男になったんだ。さらに、足も速くなったよ。これは最も重要な要素の一つだ。86kgから94kgまでアップしたけど、これは決してビール腹などではなく、筋肉の総量によるものだ。食べるものにも最新の注意を払っているからね」

今季の活躍を見る限り、ハーランドはキリアン・ムバッペとともに今後のサッカー界を牽引していく存在となるだろう。長きにわたって活躍してきたクリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシの2大巨頭の時代を引き継ぐのはやはり彼らか。

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