プレミア脱出でのスキルアップも悪くない? マンUで燻る男に復活の道はあるか

昨夏マンUに加入するも、移籍初年度は出場機会に恵まれなかったファン・デ・ベーク photo/Getty Images

移籍初年度は満足な出場機会得られず

2020-21シーズン、イングランド・プレミリーグを2位でフィニッシュしたマンチェスター・ユナイテッドだが、そんなチームのなかで足踏みを強いられてしまった選手がいる。昨夏移籍市場でアヤックスから加入したオランダ代表MFドニー・ファン・デ・ベークだ。

結局、移籍初年度終了までに彼が輝きを取り戻すことはなかった。リーグ戦でのプレイタイムは19試合の出場でたったの511分。大黒柱であるポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスの壁は高く、当初予想されていた活躍をファン・デ・ベークは披露することができず。これからもB・フェルナンデスは中心選手として長く君臨しそうな雰囲気となっているだけに、オランダ代表MFは早めに活躍の場を移すのもアリなのでは。まだ加入から1年しか経過していない状況だが、現地ではそんな風潮もある。

「マンチェスター・ユナイテッドは、ファン・デ・ベークにとっては少しステップが高すぎたのかもね。もし夏にユナイテッドから誰も選手が離れないとなれば、彼はまたスタメンの座から滑り落ちることになると思うよ。だが、2シーズンもベンチに置かれるには、あまりにももったいない選手だ。ファン・デ・ベークは新天地を探す必要があると思うね。まだ若いが、時間というのはあっという間に過ぎ去っていくものさ」
「行き先としては、ドルトムントのようなクラブがいいと思う。アヤックスのシステムに適合していた彼だが、ユナイテッドにはフィットしなかった。プレミアのペースについていけない部分も見受けられたね。もちろんユナイテッドで成功することが一番だが、現状では厳しいと思う。だが、ブンデスでなら、彼の特性は活きると私は思う」

そんなファン・デ・ベークには、元オランダ代表MFラファエル・ファン・デル・ファールト氏もこのようにアドバイスを送っている。たしかに、イングランドのプレイスピードはこの24歳にとって速すぎた印象も残った。4大リーグレベルの実力を備えていることは間違いないが、プレミアでのプレイは少し早かったか。

そうなれば、ブンデスに限らずプレミア以外の4大リーグに新天地を求めるというのはアリだ。完全移籍というのは難しいかもしれないが、レンタルで彼を欲しがるクラブは少なくないはず。4大リーグのリズムに馴染んでからプレミアに再挑戦。そんなシナリオは、現時点でファン・デ・ベークをうまく起用できていないマンUにとっても悪くない話と言えるだろう。

はたして、マンUで燻るオランダ代表MFは来季どこでプレイすることとなるのか。まだ24歳。伸び盛りな時期ということもあって、赤い悪魔も彼の成長を止めたくはないはず。イングランドで厳しい状況に置かれているファン・デ・ベークだが、復活への道はプレミア以外の4大リーグにあるのかもしれない。

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