問われるB・フェルナンデスの守備力 マンCの形状変化vsマンUのハイプレスは必見

マンUの攻撃を司っているB・フェルナンデス。今回のマンチェスター・ダービーでは、守備面で重要な役割を担いそうだ photo/Getty Images 

185回目のマンチェスター・ダービーを制するのは

2020-21シーズンのプレミアリーグ27試合消化時点で首位のマンチェスター・シティ(勝ち点65)と、2位マンチェスター・ユナイテッド(勝ち点51)が日本時間の3月8日に対戦する。マンCの洗練されたボールポゼッションに対し、マンUがどのように対抗するのか。これが公式戦通算185回目のマンチェスター・ダービーの見どころと言えるだろう。

直近のリーグ戦5試合で13得点と、破壊力抜群のマンCの攻撃の原動力となっているのは、[4-3-3]の布陣のアンカーを中心としたビルドアップ。日本時間3月3日に行われたウォルバーハンプトン戦(プレミア第29節)の先制ゴールは、センターサークル付近でボールを受けたアンカーのロドリによるサイドチェンジのパスから生まれた。

一方、[4-2-3-1]を基本布陣としているマンUの守備の特長は、マンツーマン気味のハイプレス。日本時間3月1日のチェルシー戦(プレミア第26節)でもこの守備戦術は機能しており、最前線のメイソン・グリーンウッド、及びサイドハーフのダニエル・ジェイムズとマーカス・ラッシュフォードの計3人が相手の3バックに自由を与えなかった。
マンUとしては、マイボールの際にサイドバックのジョアン・カンセロが中盤や敵陣深くまで上がり、3バックに変形するマンCのビルドアップを手詰まりにさせたいところ。マンUの“1トップ+両サイドハーフ”がマンCの攻撃時の3バックにプレスをかけ続けるのはもちろんのこと、トップ下のブルーノ・フェルナンデスが、マンCのビルドアップを司るロドリ(もしくはフェルナンジーニョ)とのマッチアップを制することができるか。普段は攻撃面での貢献が光っているフェルナンデスだが、今回は守備面においても鍵を握りそうだ。

デ・ブライネ(右)の復調は、マンCにとって好材料だ photo/Getty Images 

変幻自在なマンCのビルドアップ

首位をひた走るマンCにとって追い風となっているのが、ハムストリングの負傷により一時戦列を離れていたMFケビン・デ・ブライネの復調。先述のウォルバーハンプトン戦でも、インサイドハーフとして先発した同選手がアンカーのロドリの真横に降りることで自陣後方のパスコースを増やし、ビルドアップを円滑にしていた。

最終ラインからアンカーへのパスコースを消された際の攻撃ルートの確保という観点で、デ・ブライネのこの動きはチームにとって有益なものとなっている。また、アンカーの横にイルカイ・ギュンドアンやベルナルド・シウバといった他のインサイドMFや、サイドバックのカンセロが入ることもしばしば。ビルドアップのバリエーションが豊富なマンCが、マンUのハイプレスをいかに掻い潜るのかも、注目ポイントのひとつだ。


マンチェスター・シティ×マンチェスター・ユナイテッド(プレミアリーグ第27節)

日本時間 3月8日 午前1時30分 キックオフ


【予想スターティングメンバー】

マンチェスター・シティ

GK 31 エデルソン
DF 2 カイル・ウォーカー
DF 3 ルベン・ディアス
DF 5 ジョン・ストーンズ
DF 27 ジョアン・カンセロ
MF 16 ロドリ
MF 17 ケビン・デ・ブライネ
MF 20 ベルナルド・シウバ
FW 7 ラヒーム・スターリング
FW 9 ガブリエウ・ジェズス
FW 26 リヤド・マフレズ 


マンチェスター・ユナイテッド

GK 26 ディーン・ヘンダーソン
DF 29 アーロン・ワン・ビサカ
DF 3 エリック・バイリー
DF 5 ハリー・マグワイア
DF 23 ルーク・ショー
MF 17 フレッジ
MF 31 ネマニャ・マティッチ
MF 10 マーカス・ラッシュフォード
MF 11 メイソン・グリーンウッド
MF 18 ブルーノ・フェルナンデス
FW 7 エディンソン・カバーニ 











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