ベルバトフも心配する怪物レフティー
昨夏、7年ぶりにトッテナムへと復帰を果たした怪物レフティーだが、この男は未だに本調子の活躍を披露することができていない。シーズン序盤戦は難しいかもしれないが、時間をかけて調整すれば次第にかつてのフォームを取り戻すはず。そう期待していたファンは多かったはずだが、年が明けてもウェールズ代表FWガレス・ベイルの調子はなかなか上がってこない。
トッテナムに復帰して以降、ベイルがここまで出場した公式戦13試合で挙げた得点は「4」。ペース自体はそこまで悪くないものの、悲願のリーグ制覇に向けた最後のピースとなることを期待された男の成績としては間違いなく物足りない。そろそろ本領を発揮してほしい。そう思っている人は少なくないはずだ。
加えて、ベイルが得点を挙げたのも格下相手の試合ばかり。それどころか、同選手が今季“ビッグ6”相手に出場した試合というのはいまだにゼロだ。大一番で結果を残すために呼び戻したはずが、ベイルは今のところ全くビッグマッチで役に立っていない。そんな怪物レフティーの現状を、かつてのチームメイトであるディミタール・ベルバトフ氏も憂慮する。英ブックメイカー『Betfair』に対して、同氏は元同僚のここまでのパフォーマンスに関して次のように語る。
「加入当初、私はベイルがトッテナムにもっと大きな影響を与えると思っていたよ。おそらく、モウリーニョもそうだったはずだ。だが、現時点で彼のトッテナムにおける時間は順調に進んでいないね。今のベイルは弱いチーム相手の出場が中心になってしまっている。ゴールこそ決めているが、チームへの貢献度で見れば満足いくものとは言えない。そういった状態のベイルに、今後もモウリーニョがチャンスを与えるかは注視すべきだね。クオリティは優れていると思うけど、成功を収めるのは簡単ではなさそうだ」
気がつけば、復帰してから半年が経過してしまったという印象が拭えない今季のベイル。はたして、シーズン後半戦に悩める男の逆襲劇は実現するのか。怪物レフティーの完全復活を皆が待ち望んでいる。