恐怖の若手レイナ、ムココが迫る ドルトムントの“攻撃リーダー”の立場が危ない

ドルトムントを支えてきたロイス photo/Getty Images

ドイツ代表でもミュラーより優先する理由あるか

若手の成長スピードとは恐ろしいものだ。昨季までチームの絶対的リーダーと考えられていた男を一瞬にして崖っぷちへと追い詰めてしまうだけの勢いがある。

現在ドルトムントで立場が疑問視されているのがFWマルコ・ロイスだ。昨季はリーグ戦19試合で11得点を挙げるなど攻撃の中心だったロイスは、ジェイドン・サンチョやジョバンニ・レイナといった若手アタッカーたちを教育する立場にもあった。ところが、今では2人の急激な成長もあってロイス自身のポジションが危なくなってきているのだ。

今年2月から怪我で長期離脱していたことが今も影響しているのかもしれないが、今季に入ってからロイスがフル出場を果たしたのは3試合のみ。リーグ戦での先発出場は5試合に留まっており、5日のフランクフルト戦もベンチに座ったままだった。

今ではレイナもスタメンを張れるだけの実力者へ成長しており、サンチョはワールドクラスの仲間入りを果たすべく階段を駆け上がっている。さらにアカデミーから16歳のFWユスファ・ムココまで上がってきたため、トルガン・アザールやユリアン・ブラント、アーリング・ハーランドらと合わせてもドルトムントの攻撃陣はかなり豪華な陣容となっている。ロイスも再度ルシアン・ファブレにアピールしなければポジションを我が物とは出来ないかもしれない。

バイエルンのミュラーの方がロイスより1つ年下だが…… photo/Getty Images

EURO2020での居場所はどうなる

そうなると危ないのは来夏のEURO2020参戦だ。独『Sport』もEUROへのチケットについて心配する必要があると伝えているが、何よりロイスは31歳とベテランだ。現在ドイツを指揮するヨアヒム・レーヴは若返りの一環としてバイエルンFWトーマス・ミュラーやDFジェローム・ボアテングを構想外としているが、ミュラーは30歳とロイスより1つ若い。ロイスも年齢的には若返りのターゲットになるべき選手だ。

しかも成績で比較しても昨季からミュラーの方が好調なのは明らかだ。バイエルンでは3冠を達成し、ミュラー自身も全コンペティション合わせて26アシストと世界屈指のアシストマシーンへ変貌を遂げた。そのチャンスメイク力はマンチェスター・シティのケビン・デ・ブライネやドルトムントのサンチョを上回っていると言っていい。ミュラーを外し、ロイスを優先する特別な理由は見当たらない。

もちろんロイスがここからペースアップ出来るならば来夏のEURO2020参戦も実現するだろう。しかし、その前にまずクラブでレイナら若きライバルに勝たなければならない。ここまで今季17試合に出場して3得点1アシストは納得できる数字ではなく、天才肌のアタッカーと評価されてきたロイスにも衰えの波がきているのかもしれない。

このまま若手の勢いに呑まれてしまうのか。ロイスはEURO2016を負傷で欠場し、2018ロシアワールドカップではグループステージ敗退の屈辱を味わうなど代表では不本意なキャリアを過ごしている。それだけにEURO2020でこそ代表での成功を掴みたいと燃えているはずで、そのチャンスを後輩たちに潰されるわけにはいかない。経験豊富なベテランアタッカーの逆襲に期待だ。

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