インテルを悩ます“お金の問題” コンテを解任したくても、できない理由

インテルを率いるコンテ監督 photo/Getty Images

ネックとなる契約解除金

「コンテはもう限界」。イタリアでそんな風潮が高まってきた。昨夏、大きな期待を背負ってインテルの新指揮官に就任したアントニオ・コンテ監督だが、就任2年目を迎えた今季はかなり苦しい戦いを強いられている。

特にチャンピオンズリーグにおける戦いぶりには、各方面から批判が殺到している状況だ。インテルは現地時間25日に行われたグループリーグ第4節にて、レアル・マドリード相手に0-2で敗戦。未だ勝利はなく(2分2敗)、勝ち点2でグループ最下位から抜け出すことは叶わなかった。残り2試合でグループ2位につけるレアルとの勝ち点差は「5」にまで開いており、決勝トーナメント進出は絶望的だ。

インテルがコンテ監督を招聘した最大の理由は、2009-10シーズン以来となるスクデット獲得のためだったと言っていい。しかし、欧州最高峰の舞台における復権も、同監督がクラブから託されたミッションのひとつではあったはずだ。ところが、蓋を開けてみればこの有り様。インテルの歴史上、CLグループリーグにおいて開幕から4試合連続で勝利を逃したのは今季が初めてだ。この結果に納得していないファンは多く、現在SNS上では「コンテを一刻も早く解任すべき」との投稿が多数見受けられる状況となっている。

だが、インテルにはコンテ監督のクビをそう簡単に切ることができない理由がある。莫大な契約解除金だ。伊『calciomercato』によると、クラブは2022年まで契約を結んでいる同監督を解任する場合、総額5000万ユーロ(約62億円)近くの契約解除金を支払う必要があるという。コンテ監督の就任以降、積極的に補強を敢行してきたインテル。この金額を支払うこととなれば、クラブの財政に大きな打撃を与えることは間違いない。

「この契約解除金がインテルにとっては大きな足枷となっている。いくらコンテのサッカーにうんざりしていようとも、クラブは彼を追い出すことができない」

同メディアもこのように綴っており、もはやインテルはコンテ監督と心中するしかない状況に追い込まれている。こういった現状を鑑みるに、しばらく指揮官の解任は様子見ということになるか。昨季の戦いぶりから長かった我慢の時期を乗り越えたかのようにも思われたインテルだが、完全にトンネルを抜け出すまでにはもう少し時間がかかるのかもしれない。

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