「史上最高の守備的MFの1人」 174cmでCBもこなした守備職人の引退

アルゼンチン代表のマスチェラーノ photo/Getty Images

圧巻の身体能力でアタッカーを封じ込めてきた

15日、21世紀のサッカー界を代表する守備職人が現役引退を表明した。元アルゼンチン代表MFハビエル・マスチェラーノだ。

アルゼンチンの名門リーベル・プレートでプロキャリアをスタートさせたマスチェラーノは、その後イングランドのウェストハムとリヴァプールでブレイク。守備的MFとして高く評価され、アルゼンチン代表でも常連のプレイヤーとなった。

しかし本当に凄いのはここからだ。2010年に移籍したバルセロナではセンターバックを任される機会が増え、ジェラール・ピケとのコンビでタイトルを量産。174cmと小柄だが、圧倒的な身体能力と守備センスでバルセロナの最終ラインを防衛してみせた。

当時バルセロナを指揮していたジョゼップ・グアルディオラはこれまでも大胆なコンバート案を次々と実現させてきたが、その中でもマスチェラーノのセンターバック起用は1、2を争う大ヒットと言っていいかもしれない。スピードがあるマスチェラーノが広範囲のスペースをカバーすることで、相手のカウンターの芽を確実に積むことができていた。

SNS上では今回の引退表明を受け、サッカーファンから「最も過小評価されているタックラー」、「史上最高の守備的MFの1人であり、偉大な選手」、「彼の代役は見つかっていない」など、マスチェラーノのキャリアを称える意見が多く出ている。

アルゼンチン代表にとってもマスチェラーノは大きな存在で、高い守備力とリーダーシップを持ち合わせるマスチェラーノのような選手はなかなか出てこないだろう。リオネル・メッシと並び、今の世代を代表する選手だった。

対戦相手にとっても厄介な選手で、マスチェラーノの憎いほど上手い守備は対戦相手のサポーターも忘れないだろう。

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