ガナーズを離れた21歳はドイツで輝き取り戻す 若きMFに早くも復活の兆し

今季はヘルタでプレイすることとなったグエンドウジ photo/Getty Images

レンタル先での評価は上々

今夏アーセナルから失意のレンタル放出となった若き中盤戦士だが、この男はドイツでその評価を回復することとなるか。2020-21シーズンはヘルタ・ベルリンでプレイすることとなったMFマッテオ・グエンドウジが、新天地で元気な姿を見せている。

昨季はウナイ・エメリ前政権下で開幕からチャンスを掴み、アーセナル期待の若手として順調にキャリアを形成していたグエンドウジ。しかし、スペイン人指揮官が成績不振で解任されると、彼を取り巻く状況は一変。度重なる問題行動により、ミケル・アルテタ監督の信頼を失うこととなってしまった。

こういった問題もあり、アーセナルは今夏グエンドウジをレンタルでヘルタへと放出。21歳MFは初挑戦となるブンデスリーガで再起を図ることとなった。期待の若手がキャリア初期にして味わった“失意の移籍”。しかし、レンタル先でグエンドウジは早くも輝きを取り戻しつつある。
加入当初こそ新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したことにより、欠場が続いていたグエンドウジ。だが、同選手はリーグ戦第6節のヴォルフスブルク戦に途中出場し新天地デビューを果たすと、続く第7節のアウクスブルク戦には先発フル出場。積極的にビルドアップへ絡み、このアウクスブルク戦におけるボールタッチ数は中盤より前の攻撃的なポジションで起用された選手の中で最も多い「69」を記録した。パス成功率も89%と試合終了まで高水準を維持。守備面ではタックル成功数でチームトップタイの3回をマークし、攻守にわたってヘルタの中盤を支えた。

そんなグエンドウジの活躍には、ヘルタのクラブ幹部であるミヒャエル・プレーツ氏も大いに満足しているようだ。独『kicker』に対して、同氏は都合さえつけば来夏彼を買い取りたいと次のように述べている。

「3カ月前の時点で、マッテオのレンタルは不可能とも思われた。だけど、10月の初めになってようやく契約にこぎ着けることができたんだ。ヘルタでの初スタメンとなった試合で、彼が我々の戦い方を豊かにしてくれたことを嬉しく思うよ。来年の夏は周囲の状況に目を配りながら、彼の買取について考えてみたいと思う。それまでに移籍金がどうなるか、アーセナルの彼に対するプランも考慮のうちに入れないとね」

レンタル先での評価は上々のグエンドウジ。はたして、21歳MFはこのままヘルタで絶対的地位を手に入れることができるのか。昨季は浮き沈みの激しいシーズンを送ることとなったが、若き中盤戦士は着々とトップフォームを取り戻しつつある。

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