チームも絶好調
ミランの10番はクラブにとって特別な番号であり、これまでも数多くの偉大なるプレイヤーが着用してきた。この番号を背負う者には、チームを勝利へ導く義務がある。
しかし、近年はやや地味だった。チームの競争力そのものが落ちたとも言えるが、10番を背負っていたクラレンス・セードルフが去ってからはケビン・プリンス・ボアテング、本田圭佑が背負ったが、思うような結果を得られなかったのだ。
今10番を背負っているのはハカン・チャルハノールだが、チャルハノールも当初はパフォーマンスが怪しかった。ミランの伝統ある10番にふさわしいプレイとは言えず、チームも白星を増やすことができなかった。
ところが、チャルハノールはそこから復活した。今ではステファノ・ピオリ率いるチームで重要な役割を担っており、得点数とアシスト数が飛躍的に増加しているのだ。
伊『Gazzetta dello Sport』も注目しているが、チャルハノールはミランでの直近12試合でゴールとアシスト合わせて17のゴールに絡んでいる。内訳は8得点9アシストとなっており、10番にふさわしいパフォーマンスと言えよう。
運動量があるところも特長的で、26歳のチャルハノールはミランで良い時間を過ごしている。ズラタン・イブラヒモビッチとのコンビネーションもチームにとって大きなものになっており、最終的に今季の得点とアシスト数をどこまで増やしていけるのか楽しみだ。