欧州屈指の司令塔がセリエAで大苦戦「ずっとベンチには座りたくない」

今年1月にインテルへ移籍したエリクセン photo/Getty Images

早くも移籍の噂も挙がっていたが

過去にプレミアリーグのベストイレブンにも選ばれたことのあるスーパースターでさえも、新たな環境に適応することは容易ではない。イタリアで苦戦を強いられているインテルのデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンが、胸の内を明かしている。

現在28歳のエリクセンはアヤックスでプロとしてのキャリアをスタートさせ、2013年夏にトッテナムへ移籍した。イングランドでは約6年半で公式戦305試合に出場し、69ゴール89アシストを記録。長年チームの主力として活躍し、今や欧州を代表する司令塔となっている。

そんなエリクセンには、以前から多くのビッグクラブが注目を寄せてきたが、今年1月についに新たな挑戦を決断。名門復活を目指し、打倒ユヴェントスに燃えるインテルへの移籍を果たしたのだ。ただ、エリクセンが当初に考えていたイタリアでのキャリアとは少々違っているのかもしれない。
トッテナムでの活躍もあり、大きな期待を背負ってインテルに加入するも、ここまでなかなか思うような結果を残すことができていないエリクセン。昨季のセリエA後半戦では、加入以降全17試合に出場するも途中出場も多く、1ゴール2アシストとどまった。そして、今季も開幕戦(第2節)となったフィオレンティーナ戦こそスタメンに名を連ねたが、64分間のプレイにとどまり、続くベネヴェント戦(延期された第1節)では終盤戦での投入、第3節のラツィオ戦に至っては出場機会がなかった。

こういった状況について、エリクセンがインタビューに応じた。伊『sky sport』などが伝えている。

「シーズン中、ずっとベンチには座りたくない。これが監督やクラブの意図ではないことを願っているよ。たくさんの試合があるし、ハードなシーズンになると思うよ。選手は経験が増えることで、忍耐力が減ってしまう。だから、ベンチに座ることは決して良いことではない」

「僕には多くの期待が寄せられている。ファンのみんなは、僕が全ての試合で違いを生み出せると思っていたんだ。でも、そうはならなかった。だから今、彼らは僕を違う目で見ている。ロックダウン後、良い時も悪い時もあったが、インテルで素晴らしいスタートを切れているし、今は新たな環境で生きているよ」

また、なかなかイタリアに適応することができていない状況もあり、今夏に早くも移籍の噂も挙がっていたが、この件についても言及している。

「代理人からは何も聞いていない。具体的なものは何もなかったんじゃないかな。僕はメディアの憶測記事には慣れているけど、その噂が正しいのか、どれが間違っているのかはわからない。何も起こらなかったので、月曜(移籍最終日)は僕にとって普通の日だったよ」

はたして、エリクセンはイタリアで、インテルで輝かしい気やリアを築くことができるのか。イングランドのファンを魅了したテクニックで、ぜひともイタリアの大勢のファンも魅了してもらいたいものだ。

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