マンUの心臓は新たな役割を与えられるのか 浮上するアンカーでの起用プラン

マンUのポグバ photo/Getty Images

新戦力加入でポジションを下げるか

2020-21シーズン、オーレ・グンナー・スールシャール監督はマンチェスター・ユナイテッドの布陣をどのように設定してくるのだろうか。アヤックスからオランダ代表MFドニー・ファン・デ・ベークを獲得したことによって、彼らの中盤の構成がどうなるかに注目が集まっている。

昨季終盤戦、マンUの中盤における基本布陣はブルーノ・フェルナンデスとポール・ポグバを逆三角形の攻撃的な位置に配置し、ネマニャ・マティッチにアンカーを任せるというものだった。しかし、ここにファン・デ・ベークが加わったことにより、スールシャール監督はその構成を少しいじることになるか。英『Manchester Evening News』によると、指揮官は新シーズンに向けて新たな構想を持っているという。

その構想とは、ポグバをアンカーとして起用するシステムの採用だ。ファン・デ・ベークが得意とするのはこれまでB・フェルナンデスとポグバが務めてきた中盤の攻撃的なポジション。パスの受け手としての能力を発揮する同選手を最大限に活かすため、スールシャール監督はポグバのポジションを下げる方針を打ち出したようだ。
守備力があまり高いとはいえないポグバだけに、これは一種のギャンブルとも見ることができる。しかし、『Manchester Evening News』はこの配置転換を案外ハマるかもしれないと好意的に捉えている。ディフェンス面でこそ不安が残るものの、中盤の底でならポグバの視野の広さと精度の高いロングパスをより活かすことのできる可能性が生まれるからだ。「それほどプレッシャーのかからない中盤の底でなら、ポグバはより輝ける可能性がある」と同メディアはこのプランに大きな希望を感じている様子。たしかに、ボールをキープできる相手との対戦においてこれは非常に頼もしいオプションの一つとなるだろう。

欠点こそあるものの、それを補って余りあるマンUのストロングポイントになるかもしれないポグバのアンカー起用。はたして、スールシャール監督は本当にこの形を開幕から採用することとなるのだろうか。恐怖の中盤がプレミアを支配する日はもうすぐそこまで来ているのかもしれない。

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