今季前半戦こそ全くと言っていいほど活躍できなかったものの、年明け以降に華麗なる復活を遂げたACミランのFWアンテ・レビッチ。加入初年度をまさかの無得点で折り返したアタッカーは一時“ハズレくじ”との烙印を押されかけたが、2020年に入ってからはここまで7ゴール1アシストと復調している。
多くの人が予想していなかったレビッチの復活にはファンもかなり驚かされたことだろう。その要因となったのがFWズラタン・イブラヒモビッチの加入だ。今冬このベテランFWがチームに合流すると、レビッチはまるで水を得た魚のように躍動。最前線に起点を作れるパートナーを得たことで、前を向いてのプレイやゴール前でボールに関わる回数は目に見えて増加した。輝きを取り戻した理由として、イブラヒモビッチの加入は外せない。
しかし、そんなレビッチにとって“最高のパートナー”と言えたベテランFWの退団が迫っている。現地メディアによると、イブラヒモビッチは今季終了後に1年間の契約延長オプションを行使するか判断する契約となっていたが、フロントを含め新体制となったクラブに不信感を抱いているとのこと。そんな状況もあって、現在は今季終了後の退団が濃厚との見方が強まっている。
そうなれば、レビッチの復活劇も終わりを迎えてしまうのではないかと伊『Gazzetta dello Sport』は懸念している。実は同選手、今季の6ゴールは全てピッチ上にイブラヒモビッチがいた際に奪ったものなのだ。強力な相棒が不在の試合で1ゴールたりとも得点を奪えていないのは、確かに気掛かりと言えるだろう。
少し雲行きが怪しくなってきたレビッチだが、はたしてこの26歳はそんな逆境をものともせずにこのままミランで輝き続けることができるのだろうか。イブラヒモビッチが退団となれば、彼の真価が試されることとなる。
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