昨年12月にミケル・アルテタ監督が就任して以降、アーセナルでは何人かの選手に序列の変化が生じた。有名どころはMFメスト・エジルだろう。ウナイ・エメリ前政権下では冷遇されていた男も、今ではすっかりかつての影響力を取り戻していた。アルテタ・アーセナルに欠かせない存在だ。
しかし、最終ラインで奮闘している28歳も忘れてはいけない。DFシュコドラン・ムスタフィだ。昨季までは能力こそありながら、時折見せる凡ミスでファンの怒りを買っていた同選手。昨夏には残留を疑問視する声も出た。周囲からの期待値はかなり低かったと言っていい。
しかし、アルテタ監督就任以降この男は変わった。センターバックのファーストチョイスとして奮闘し、ファンの信頼を回復したのだ。エメリ政権時とはまさに別人と言っても過言ではないだろう。最終ラインに君臨する“壁”として、アーセナルで頼れる存在となっている。
ムスタフィ自身もアルテタ監督が就任したことによる、自身の立場やプレイの変化を実感しているようだ。英『Sky Sports』のインタビューに対して、同選手は指揮官を次のように語っている。
「パスを回している時、僕は通常ボールをロストした際に何をすべきかにこれまで焦点を当てていた。だが、彼は僕に攻撃に貢献することも求めているんだ。だから、ボールを保持している選手にとって、選択肢の1つとなれるよう随時心がけているよ。28歳になって様々な国で、そして様々な監督の下でプレイした。全てを知っていると思っていたけれど、アルテタがやってきてからはまだまだ知らないことがあると痛感したよ」
エヴァートンでは一時期同僚だったムスタフィとアルテタ監督。後輩へのアドバイスはその時の経験も活きているのだろうか。その辺りも少し気になるところではある。
アルテタ監督の下で影響力を持ち始めたドイツ人DF。かねてより各スタッツで優秀な数字を残していたただけに、ムスタフィが覚醒する日は近いかもしれない。
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