マンチェスター・ユナイテッドは現地時間30日、スポルティング・リスボンからMFブルーノ・フェルナンデスを完全移籍で獲得したことを発表した。
マンUにとって念願の補強だ。今季ここまで公式戦15ゴール、14アシストを記録しているフェルナンデスは、チャンスメイクにおいて非凡な才能を見せており、停滞しがちなマンUの攻撃面を改善してくれると期待されている。
しかし、フェルナンデスの加入により、割を食う選手が出てくることも確かだ。英『Daily Mirror』は、フェルナンデスが「8番、10番、ウイングの位置でプレイできる」としたうえで、彼の加入により出番を失いかねない3名の選手を挙げている。
1人目は、MFスコット・マクトミネイだ。調子の上がらないチームにおいて、序盤から素晴らしい活躍を見せていた数少ないひとりだったが、昨年ボクシングデイのニューカッスル戦で膝の靭帯を損傷。復帰は2月末になるとされている。リハビリを終えて無事に戻っても、コンディションが整わない状態であることは否定できない。競争力が高まった中盤で序列を取り戻すのは容易ではないということだ。
2人目は、MFアンドレアス・ペレイラ。アカデミー上がりのペレイラに期待を寄せる声も大きい一方で、ミスが目立ち、決定的な働きができているかと問われれば否定せざるを得ない。第23節のリヴァプール戦でも、アーロン・ワン・ビサカの決定的なクロスボールを押し込むことができないなど、詰めの甘さが指摘されている。オーレ・グンナー・スールシャール監督が、フェルナンデスとペレイラにどういう役割を持たせるかが焦点となるはずだ。
そして3人目は、MFジェシー・リンガードだ。フェルナンデスとはもっともプレイエリアが被る選手だと思われ、しかも今季の成績は0ゴール0アシストと悲惨だ。同紙も「おそらく、もっとも脅威にさらされている」としており、出場機会のさらなる減少はもはや避けられそうにない。
新たなるスター候補を獲得したマンU。スールシャール監督が、彼らをどうまとめ上げるかに注目だ。次節はホームに、難敵ウォルバーハンプトンを迎える。
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