サッカー界のクォーターバックとの呼び名がピッタリの選手といえば誰がいるだろうか。アメフトのクォーターバックは限られた時間で状況を判断し、長短のパスを使い分けて攻撃を構築する司令塔だ。
サッカーでも司令塔の役割をこなすMFは数多くいるが、ブンデスリーガ公式がクォーターバックと呼んだのはバイエルンDFジェローム・ボアテングだ。
ボアテングはセンターバックとしての守備力もワールドクラスだが、ロングパスの精度が極めて高い。相手が1つのサイドに追い込もうとプレスをかけてきた時、それを一発のサイドチェンジで打開してしまうことも可能なのだ。
ロングボールを巧みに扱えるということから、同サイトはアメフトのクォーターバックに近い存在と考えたようだ。同サイトによれば、バイエルンで指揮官を務めたジョゼップ・グアルディオラもボアテングのことをクォーターバックと呼んでいたことがあるという。
ボアテングも近年はロシアワールドカップで評価を落とし、バイエルンでも以前ほど存在感があるわけではない。ピークは過ぎたかもしれないが、ロングパスを多用するスタイルは相変わらずだ。同サイトは昨季もボアテングが1試合平均6本のロングボールを蹴っていたと伝えている。
「単にゴールからボールを遠ざけるのではなく、現代のセンターバックは攻撃もこなす。ボアテングのような選手は、次世代のフットボーラーが憧れるタイプとなるだろう」
同サイトはここまで絶賛しており、ボアテングのようなロングボールを操るセンターバックが主流となっていくのだろう。今もマンチェスター・シティのアイメリック・ラポルテやリヴァプールのフィルジル・ファン・ダイクなど精度の高いロングボールを蹴るセンターバックは何人か存在している。それが今後はもっと増えていくことになるかもしれない。
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