高額な選手は助けにならない?
プレミアリーグ制覇から遠のいているマンチェスター・ユナイテッドに求められているのは、積極的な補強だ。ワールドクラスと呼ばれる実力者をかき集めてしまうやり方が最も手っ取り早くチームを強化できる。
しかし、マンUのレジェンドでもある現DCユナイテッドFWウェイン・ルーニーは大物獲りにこだわるのはやめておけと警告を発している。英『BBC』によると、ルーニーは1億ポンド超えのスター選手を連れてくるのではなく、もう少し低コストで獲得できる実力者を複数名獲得する方が懸命と考えている。その選手たちを上手くチームに融合させ、2、3年の時間をかけてリーグ制覇を狙っていくのがルーニーがオススメする強化策だ。
「オーレは3000万ポンドから4000万ポンドのポテンシャルある選手5名〜6名で組み立てていく方がいい。ロナウドやメッシ、ラモス、ベイルらを連れてくることは可能かもしれないが、3億5000万ポンドはコストがかかるし、2年ほどでお金を儲けて出ていってしまうだろう。まずオーレはチームを組み立てないといけないし、1億ポンド超えの選手を1人や2人連れてくるのはチームのためにならない」
「クラブは実力ある若い選手でチームを構成していく必要がある。サポーターも来季プレミアリーグのタイトルを争うことはないと分かっていると思う。2、3年後にプレミアリーグ、チャンピオンズリーグで競争できるようオーレには時間が必要だ」
リヴァプールやマンチェスター・シティの領域に達するためには時間が必要だ。優れた選手を獲得するのもいいが、リヴァプールとマンCには指揮官の哲学がしっかりと浸透している。まずマンUはそこから手をつけるべきだろう。そしてそれにフィットする若手を数名確保する。これがルーニーがオススメするやり方だが、クラブは今夏どう動くのだろうか。