ビューティフルゴールというわけではないが……
リーグ戦では優勝へあと一歩というところまで迫り、チャンピオンズリーグではファイナルへ進出するなど今季のリヴァプールは見事な戦いを披露した。プレミアリーグで得点王に輝いたサディオ・マネ、モハメド・サラーを中心にビューティフルゴールが次々と生まれたが、指揮官ユルゲン・クロップが思う今季のベストゴールはどれなのか。
やや意外に思えるかもしれないが、クロップが選んだのはチャンピオンズリーグ準決勝2ndレグのバルセロナ戦でFWディボック・オリギが決めたチーム4点目のゴールだ。あのゴールはトレント・アレクサンダー・アーノルドがバルセロナの隙を見逃さずに素早くコーナーキックからリスタートし、それにオリギが合わせたものだった。確かにバルセロナの隙を見逃さなかったのは見事だが、あのゴールが今季最も美しいものだったのか。
英『Telegraph』によると、クロップは技術的にもオリギのシュートは難しかったと考えている。ボールはバウンドしており、焦ってシュートを打てばボールが浮いてしまったかもしれない。決勝行きを決めた重要性、落ち着いたオリギのシュートなど、両面で今季のベストゴールということなのだろう。
「2-0となって雰囲気は変わった。3-0、そして4-0としたゴールは私が見てきた中でも最高のゴールだった。シーズン最高のゴールだよ。あれは難しい。トレントのコーナーはもちろん、シュートも浮いてしまうものだ」
超ビューティフルゴールというわけではなかったが、クロップもサポーターも痺れる劇的なゴールだった。6月1日に行われるトッテナムとのチャンピオンズリーグ決勝ではオリギのシュートをも超える今季のベストゴールが生まれることに期待したい。