インテルでセンス抜群と言われた19歳 「彼のような若手がセリエAに必要」

フロジノーネにレンタル移籍しているピナモンティ photo/Getty Images

フィオレンティーナ戦で強烈な一撃

セリエAで18位と苦しい戦いが続いているフロジノーネは、9日にフィオレンティーナと対戦して1-1で引き分けた。0-1とリードを許した89分に追いついたのだが、その一撃を決めたのは19歳FWアンドレア・ピナモンティだった。

この名前を聞いたことがある人もいるだろう。ピナモンティはイタリアの世代別代表に招集され続け、インテルのユースに所属していた頃より天才と評価されてきた期待の若手なのだ。残念ながらインテルではトップチームに食い込めず、今夏にフロジノーネへレンタル移籍している。

ピナモンティは今回のフィオレンティーナ戦での得点が今季2点目となり、限られたプレイタイムながら結果を出そうともがいている。伊『TuttoSport』によると、フロジノーネを指揮するモレノ・ロンゴもピナモンティのクオリティを認めており、もっとセリエAでプレイすべき逸材と今回の活躍を絶賛している。
「ピナモンティを祝福しないとね。彼は非常に謙虚で、トレーニングからハードワークしている。彼には重要な選手になるためのクオリティが備わっているんだ。我々にとってだけでなく、セリエAには彼のような若いタレントが必要なんだ」

19歳という年齢を考えると、そろそろセリエAでのプレイタイムを増やしていきたい。まだインテルのトップチームで出番を得るのは難しいだろうが、セリエAの下位クラブへのレンタル移籍は非常に有意義なものと言えるだろう。セリエA全体でピナモンティのようなタレントを盛り上げることができれば、イタリアサッカー復権にも繋がる。

イタリア代表を指揮するロベルト・マンチーニも就任から積極的に若手を招集しており、イタリア代表復活へ着々と改革を進めている。今回発表された代表メンバーの中にもアンドレア・ピルロ2世と言われるセリエB・ブレシアでプレイする18歳MFサンドロ・トナーリを招集していることからも若手を重視していることが分かる。

ただし問題は、彼ら若手が所属クラブではまだ満足にプレイタイムを得ていないことにある。積極的に代表招集するのはいいが、クラブで出番を確保できないのであれば急速な成長には繋がらないだろう。どこまでピナモンティら10代の選手にもチャンスを与えていけるのか、他国との差を埋めるための課題と言えそうだ。

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