今はライバルチームに……
昨季にはマイケル・キャリックが引退し、マンチェスター・ユナイテッドでは中盤から攻撃を組み立てられる選手がいないことが問題視されてきた。しかし、元マンU指揮官アレックス・ファーガソン氏が指揮を執っていた時に最後の補強に成功していれば、その問題は解決されていたのかもしれない。
英『Evening Standard』によると、ファーガソン氏は2013年限りでスパイクを脱いだポール・スコールズの後継者となる選手をリストアップしていたという。当時マンUでアシスタントコーチを務めていたレネ・ミューレンスティーン氏が明かしているが、そのターゲットは現マンチェスター・シティMFイルカイ・ギュンドアンだ。ドルトムントでプレイしていたギュンドアンにファーガソン氏は目をつけ、指揮官生活最後のターゲットとしてギュンドアンを狙ったという。
「我々は当時ドルトムントのギュンドアンとマルコ・ロイスに注目していた。ギュンドアンはスコールズと似ているからね。ボールを散らすことができて判断も早く、テンポもコントロールできる」
スコールズは長短のパスを使い分けて中盤から攻撃を組み立てる名手で、ギュンドアンも足下の技術は一級品だ。当時のギュンドアンは22歳で、年齢的にもスコールズの後継者にはピッタリだったかもしれない。その選手が今ライバルのマンCにいるのは少々複雑な心境だろう。