“ネイマール2世”がノルウェーの天才ウーデゴーの二の舞になる恐れも? 疑問視されるレアルの成長プラン

レアルに合流したヴィニシウス・ジュニオール photo/Getty Images

レアルで常時出番を得るのは難しく

フラメンゴからレアル・マドリードに合流した18歳のブラジル人FWヴィニシウス・ジュニオールは、ネイマール2世として大きな期待を背負っている。しかし、レアルがヴィニシウスをどう成長させていくかが問題だ。

レンタル移籍させる案もあるが、ヴィニシウスはレアルでプレイすることを望んでいる。しかし18歳の選手がいきなりポジションを確保できるほどレアルは甘い環境ではない。今夏にはクリスティアーノ・ロナウドが退団したが、そのぶん即戦力となる大物を加えるだろう。ポジション争いは激しく、ヴィニシウスはベンチにすら入れない試合が出てくるはずだ。

その際、レアルはヴィニシウスを1つ下のカテゴリーであるレアル・マドリード・カスティージャでプレイさせる案を検討している。似たケースでいえば、2012-13シーズンのアルバロ・モラタとナチョ・フェルナンデスだ。当時モラタはカスティージャで1610分プレイし、トップチームで863分プレイ。ナチョはカスティージャで1710分、トップチームで863分プレイしている。ヴィニシウスも同じような形となるかもしれない。
しかしスペイン『MARCA』は、この案がヴィニシウスの成長に繋がるのか疑問視している。なぜなら、カスティージャの状況は当時と違うからだ。当時はセグンダ・ディビシオン(スペイン2部)に所属していたが、今は1つ下がってセグンダ・ディビシオンB(スペイン3部)に所属している。

ブラジルの至宝が3部相当の環境でプレイするのは好ましい状況ではなく、同メディアは対戦相手の質やピッチの環境など不安な部分があると指摘している。これならフラメンゴにいた方が明らかに高いレベルでプレイできる。

昨季オランダのヘーレンフェーンにレンタルしていたノルウェー期待の若手MFマルティン・ウーデゴーもカスティージャでプレイしていた経験を持つが、ここまで思うようにステップアップできていない。若手をどう育成していくのか、ビッグクラブならではの悩みがここにある。失敗すればヴィニシウスの成長が止まる恐れもあるだろう。

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