2016年夏にマンチェスター・ユナイテッドへ復帰したMFポール・ポグバを巡る噂が増えてきている。
ポグバは次期バロンドール候補とも言われるほどの才能の持ち主だが、マンUで思うようなパフォーマンスができていない。指揮官ジョゼ・モウリーニョの起用法にも問題があると指摘されており、今では今夏に移籍を検討するのではないかといった話題が浮上している。
そこで英『Daily Mirror』は、ポグバが移籍を望む場合どこが新天地の候補となるのかをリストアップ。2年前に当時の史上最高額で騒がれた男の新天地を探っている。
1.レアル・マドリード
レアルが獲得を狙っているとの話題は以前からあり、同メディアも最も現実的な候補地として挙げている。レアルは中盤のルカ・モドリッチが32歳とベテランになっており、今夏には33歳を迎える。後継者が必要となってくる時期だろう。しかしダニ・セバージョスやマテオ・コバチッチら若い選手は絶対の信頼を勝ち取っているとは言えず、ポグバが加われば非常に興味深いオプションとなるだろう。
2.パリ・サンジェルマン
こちらも潤沢な資金を持っているという点では具体的な候補地となる。何よりフランスはポグバの母国であり、昨夏ネイマールがPSGに向かったことでリーグ・アンへの移籍もステップダウンとは取られにくくなっている。さらに同メディアはアンカーのチアゴ・モッタがベテランとなっているため、ポグバを加えればアドリエン・ラビオをアンカーに回す案も出てくると見ている。ラビオ、マルコ・ヴェッラッティ、ポグバの3枚で中盤を支配できれば面白い。
3.ユヴェントス
これはあまり現実的な案とは言えないが、古巣復帰案だ。ユヴェントスは中盤で攻撃に違いを作れる選手がミラレム・ピアニッチくらいしかおらず、サミ・ケディラとクラウディオ・マルキジオは年齢が気になる。ユヴェントスでポグバが急成長したこともあり、予想外の行き先としてユヴェントスもリストアップされている。問題はユヴェントスが高額な移籍金を出せるかどうかだ。
4.バルセロナ、チェルシー
こちらも現実的ではないが、同メディアはリストアップしている。バルセロナはすでに今冬にフィリペ・コウチーニョを獲得しており、今後はコウチーニョがアンドレス・イニエスタの後継者的存在になっていくのだろう。中盤の量と質を考えるとポグバが絶対に必要というわけではない。
一方のチェルシーについては、オーナーのロマン・アブラモビッチ氏がクラブの再起をかけて大金を用意するのではとの憶測もあるが、マンUが国内のライバルにスター選手を簡単に渡すことは考えにくい。ましてやチェルシーはアントニオ・コンテの下で決して攻撃的なサッカーを展開しているとは言えない状況だ。
そう考えると、やはり同メディアがリストアップした中ではレアルかPSGが金銭面と戦術面の両方でしっくりくる。まだポグバが移籍すると決まったわけではないが、今後もマンUで苦戦が続く場合は噂も加速しそうだ。