レアルのBBC、パリのMCN以上の奇跡 リヴァプールに揃う”現代最強ユニット”

ポルト戦でハットトリックを決めたマネ photo/Getty Images

個よりも組織のスーパーユニット

カリム・ベンゼマ、ガレス・ベイル、クリスティアーノ・ロナウドで構成されるレアル・マドリードのBBC、今季からパリ・サンジェルマンに誕生したキリアム・ムバッペ、エディンソン・カバーニ、ネイマールのMCNは世界屈指の攻撃ユニットだ。個の能力で彼らを凌駕するユニットは現在の欧州サッカー界では存在しないだろう。

しかし米『ESPN』は、リヴァプールが誇るモハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノのトリオの方が上との認識を示している。確かに個の能力で見ると、ネイマールやロナウドを抱えるPSGとレアルの方が上だろう。ただ、リヴァプールのトリオには彼らにはない「組織力」がある。

同メディアは「組織は個を破壊しなければならない」と伝えているが、BBCとMCNに比べてリヴァプールのトリオは実に滑らかなパスワークを見せている。5‐0で圧勝したチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグ・ポルト戦でもそうだったが、彼ら3人だけでカウンターが成立してしまう。それもドリブルを多用するのではなく、少ないタッチ数で面白いように敵陣を崩していくのだ。
同メディアはこの3人にはエゴイスティックな部分がなく、組織力をBBCとMCNの差に挙げている。しかもこの3人は守備にもしっかり戻っており、フィルミーノに至っては恐ろしいほど相手を追いかけている。守備にも嫌な顔をしないことが彼らの強みでもある。個よりも組織力が重視される現代において、このトリオが揃ったのは奇跡と言っていいかもしれない。

ポルト戦のパフォーマンスからリヴァプールは優勝を狙えるチームとまで言われるようになったが、このトリオはリヴァプールをどこまで導くのか。総合面でBBC、MCNより上と評価されてもおかしくはないだろう。

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