悲願達成で“男泣き”の中村憲剛「タイトルが取れないのは自分のせいかと思うときもあった……」

試合終了のホイッスルとともにピッチで喜びの涙を流す中村憲剛 photo/Getty Images

「俺はずっとこの景色を見たかった」

悲願の初タイトルを獲得した川崎フロンターレの元日本代表MF中村憲剛が、自身のブログへ喜びを綴った。

2003年に川崎フロンターレへ入団し、プロとしてのキャリアを全て同クラブへ捧げきた中村。これまであと一歩のところで栄光を逃し、苦汁を飲まされてきた。しかし、粘り強く最終節まで望みをつないだ今季のリーグ戦で、川崎は大宮アルディージャ相手にホームで5-0の大勝を収めると、勝ち点差「2」で首位に立っていた鹿島アントラーズがジュビロ磐田とスコアレスドロー。この結果、逆転で初優勝を成し遂げた。

試合後、中村が自身のブログを更新。まず「このクラブに入団したのが雨の日になると三、四千人しか集まらない2003年でした。J1に昇格したのが2005年、すぐに優勝争いをして2位になりました。当時の自分はすぐに優勝することができるだろうと思っていました」や「そこから何度も二位になり37歳になってもタイトルを1つも取ってない状態。この状況は自分のせいかもしれないと本気で思うときもありました」とこれまでのキャリアを振り返り、複雑な心境なども明かしている。
そして「けど、悔しい思いをただ悔しいと消化するのではなく、積み重ねて積み重ねてそれを糧にしてようやく初優勝という最高の結果を得ることができました。この瞬間をどれだけ待ち望んだか。いま、自分の気持ちを正確に形容する言葉が見つかりません。こんなにも素晴らしいものなんですね、優勝は。試合終了のホイッスルが鳴った瞬間のあの等々力の景色、俺はずっとこの景色を見たかった。本当に最高で素晴らしい光景でした。みんなの笑顔が爆発した等々力は今まで自分がフロンターレにいた15年の中で1番最高の格別の雰囲気でした」と述べた。

最後に「この優勝でクラブは階段を1つ上がれると思います。クラブもサポーターもこうやってきたから優勝できたという成功体験が血肉になり次に進めるのだと思います。そしてまたタイトルを取るためにはみんなでそうしなければいけないと思います」と今後のさらなる飛躍を誓いつつ「フロンターレのサポーターの皆さん、優勝おめでとうございます! ようやく、みなさんを日本一のサポーターにすることができました。どんなときでも、熱く後押しし続けてくれたみなさんにこの優勝を捧げたいと思います。フロンターレ最高! みんな最高! 1年間応援ありがとうございました! これからも応援よろしくお願いします‼︎」と支えてくれたファンへ感謝の意を綴っている。

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