「イタリア、オランダのいないW杯は完璧ではない」 リッピ氏は強豪国の予選落ちに不満

プレーオフで敗退したイタリア photo/Getty Images

出場していればもっと死の組ができた可能性も

ネームバリューだけで強さを判断することはできないが、仮にイタリア代表やチリ代表、オランダ代表が2018ロシアワールドカップに出場していればもっと死の組と騒がれるグループが出来たことだろう。当然予選を通過したチームの実力をリスペクトすべきだが、サッカーファンとしてはこうした強豪国が出場しないのは残念でもある。

英『FourFourTwo』によると、元イタリア代表監督のマルチェロ・リッピ氏は2026年大会から出場チームが48に拡大するFIFAの案を支持しており、イタリアやオランダのような国が出場できない事態は避けるべきと主張している。

「イタリア、オランダがワールドカップ出場権を逃すのは非常に低い確率で起こる事態だ。FIFAが48チームに拡大するのは極めて合理的だよ。イタリアやオランダが予選で落ちる事態を防ぐのに役立つからね。私は欧州の8チーム、南米の8チームは自動的に出場権を与えられるべきと主張する。強豪国の出場しないワールドカップは完璧ではないよ。アルゼンチンは予選の最後で突破したが、メッシのいないワールドカップを想像するといい。正しいものではないね」
リッピ氏はワールドカップの歴史を作ってきたイタリアやブラジルなど強豪国に敬意を払うべきとの考えを持っており、こうしたチームが予選で敗退する事態を避けるような仕組みにしてほしいと訴えている。今回は南米王者のチリまでもが出場できないほど厳しい予選となってしまったが、出場国が増えればワールドカップは今以上に面白くなるのだろうか。ここは賛否が分かれるところと言えそうだ。

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