クロップ、“戦犯扱い”を受けたロヴレンを擁護「結局サッカーの中で起きた出来事にすぎない」

トッテナム戦でミスを連発したロヴレン(6番) photo/Getty Images

「彼はリヴァプールという家族の一員」

今季のプレミアリーグ第9節終了時点で、3勝4分2敗の9位に留まっているリヴァプール。第9節のトッテナム戦ではかねてより指摘されていた脆弱な守備を改善できずに4失点を喫するなど、苦境に陥っている。

同クラブを率いるユルゲン・クロップ監督は、同試合でミスを連発して前半に途中交代を命じられたDFデヤン・ロヴレンについて言及。同選手を擁護するとともに、SNSを通じて同選手を批判した人々の振る舞いに嫌悪感を口にした。英『sky SPORTS』が伝えている。

「SNSを扱うのは難しい。私は手を出したいとは思わないし、なぜみんながやるのか分からないよ。デヤンにとって今回は最高の1週間とはならなかったけれど、我々としては普通の1週間を過ごした。結局のところ、今回話題になったのはサッカーの中で起きた出来事にすぎないんだ。試合でミスをしたからといって、その選手の人となりが良くなったり悪くなったりすることはないと思う。私は選手のミスについて公に議論されることなんて望んでいない。目の前で事故が起きているのに、助けるのではなく周囲に群がってスマートフォンをいじる。私はそういった人間ではないんだ。デヤンについてはポジティブなことばかり浮かんでくる。彼はリヴァプールの選手で、私はこの家族の一員として扱っている。彼が必要とするなら、私は彼を助けるよ」
同試合終了後に自身のInstagramのプロフィール欄から所属クラブ名を削除するなど、自身に対する批判への抗議行動とも受け取れる振る舞いを見せたロヴレン。SNSの普及により選手が厳しい批判に晒されるケースが増えている近年のサッカー界だが、ピッチ上でのパフォーマンスを改善し、ファンからの信頼を回復することに専念すべきなのは確かだろう。同選手の奮起に期待したい。

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