カイル・ウォーカーを放出するも、今夏の移籍市場では右SBの補強なしでシーズンを迎えたマンチェスター・シティ。
この判断には多くの批判が寄せられたが、それでもシティは現在公式戦9戦無敗と好調を維持している。
現在シティの右SBを任されているのはマテウス・ヌネス、アブドゥコディル・クサノフ、リコ・ルイスの3人。
スタイルはオールラウンダーなヌネスに守備型のクサノフ、ポゼッション型のルイスだ。
今季最初に印象的なパフォーマンスを披露したのは、ウズベキスタン代表のクサノフ。
マンチェスターダービーで右SBを任されると、優れた身体能力を生かしクリーンシートに貢献。続くナポリ戦、アーセナル戦でも起用され、存在感を発揮した。
スピードは前任であるウォーカーに比肩するものがあり、ハイラインを敷くシティの守備とマッチしている。現在は足首の負傷により、離脱中。復帰は未定となっている。
そのクサノフが離脱した後は、昨季に続いて本職MFのヌネスが右SBを任されている。今季は全試合で起用されており、第6節バーンリー戦では1ゴール1アシストを記録した。
「マテウスは素晴らしい右SBになれる。彼は以前、守備的MFでプレイしており、素晴らしいフィジカルを持っている。集中力さえあれば、トップクラスの選手の1人になれるだろう」
「今は彼自身の問題だ。我々はその点についても話し合った。考え方を変え、自分にもそれができると実感することが重要だ。サイドでプレイする特別な資質を彼は持っている。ここ2、3試合のパフォーマンスは信じられないものだ」
『Daily mail』ではシティの指揮官であるペップ・グアルディオラ監督がヌネスの右SB起用を称賛している。MFだったこともあり、足元の技術は高く、DFに必要なフィジカルも備えている。
昨季はシーズンを通して11アシストと素晴らしい数字を残しており、今後は右SBとしてキャリアを進めることになるのだろうか。
そして、ルイスだが昨季とは一転して今季は出場機会を失っている。CLビジャレアル戦では中盤で起用されてアシストを記録しており、ヌネスが安定していることからMFでプレイタイムを増やすことになるのかもしれない。
ウォーカーを失い世代交代が進んでいないように見えた右SBだが、クサノフとヌネス、充実したラインナップとなっているシティ。左SBもニコ・オライリーが台頭しており、一気に安定したポジションとなるのだろうか。