天職はスカウト? 40歳元イングランド代表がリヴァプールに復帰!

スチュワート・ダウニング Photo/Getty Images

スカウト部門に新天地

元イングランド代表MFスチュワート・ダウニング氏が、かつて所属したリヴァプールにスカウトとして電撃復帰を果たした。プレミアリーグ王者となったばかりの名門が、新たな体制強化に乗り出した格好である。

ダウニング氏はキャリアの大半を地元のミドルズブラで過ごし、2011年にアストン・ヴィラからリヴァプールへ移籍。アンフィールドではリーグカップ制覇も経験し、公式戦91試合に出場した。その後、2015年にミドルズブラへ戻り昇格に貢献、最終的には400試合以上に出場してクラブの象徴的存在となった。

2021年に現役を引退後は指導者の道に進み、ミドルズブラでコーチとしての第一歩を踏み出した。その後、リーズ・ユナイテッドのU21チームでアシスタントコーチを務め、並行してテレビ解説にも挑戦してきた。しかし、本人にとって真に情熱を注ぐ仕事は「スカウト」であり、ここ数ヶ月は今回のリヴァプール復帰に向けて準備を進めていたという。

リヴァプールのグローバルスカウトの役割は「経験と知識を活かし、有望な選手を的確にクラブに紹介する」ことであり、「世界中から注目すべき才能を迅速に発掘する」ことにある。40歳となった今、ダウニング氏の豊富な経験はこの任務において大きな戦力となるだろう。

同クラブでは、元リヴァプール所属のジェイ・スピアリング氏、ジョン・ニュービー氏、マイケル・トーマス氏もスタッフとして働いており、ロン・ジョーンズ氏やスティーブ・マクマナマン氏もメンターとして関与している。名門クラブは過去の功労者たちの力を結集し、未来のスター発掘に力を入れている。

ダウニング氏は過去に「リヴァプールのようなクラブでプレイすることは、ずっと夢見ていた移籍だった。チャンスが来た時は、すぐに飛びついたよ」と語っており、今回の復帰も自然な流れだったのかもしれない。なお、代表ではイングランドで35キャップを刻み、2006年ドイツW杯のメンバーにも名を連ねている。

リヴァプールの将来を担う才能を見出す鍵を、かつてのウィンガーが握っている。

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