レテギ、M・キーン、ルッカ、復帰待たれるスカマッカも イタリア・セリエAでアズーリのエース候補たちが育っている

201cmのサイズを誇るルッカも面白い photo/Getty Images

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センターフォワードの選択肢は確実に広がっている

イタリア代表にとって長年の悩みとなってきたのが、センターフォワード問題だ。最終ラインと中盤には実力者が揃ってきていたが、フィニッシュの部分で頼れる選手が不足していた。

しかし、現在セリエAでは自国のストライカーたちが躍動している。これはアズーリにとっても大きなプラスとなるだろう。

まず現時点でのエースは、12ゴールを挙げてセリエA得点ランク首位に立つアタランタFWマテオ・レテギだ。まだ25歳と中堅世代であることも魅力で、今後長きにわたってアズーリの1番手FWになる可能性がある。
そのレテギを追いかけるのは、フィオレンティーナで本格ブレイクを果たしたFWモイーズ・キーンだ。10代の頃より有名な存在だったが、今季はここまで11ゴールを記録。得点王を狙うチャンスもあり、レテギとキーンの得点王争いはイタリアサッカー界にとって非常にポジティブな出来事だ。

さらに7ゴールを挙げている22歳のエンポリFWセバスティアーノ・エスポジト、201cmのサイズを誇るウディネーゼFWロレンツォ・ルッカも興味深い。

また現在は膝の十字靭帯断裂の怪我で離脱が続いているアタランタFWジャンルカ・スカマッカも忘れてはならない。2月頃の復帰を目指しているようだが、スカマッカも昨季はセリエAで12ゴール6アシストと結果を出している。195cmとサイズもあり、スカマッカが復帰すればアタランタの選択肢はさらに広がることになる。

いずれもワールドクラスの点取り屋かと問われると、答えに悩むところかもしれない。しかし選択肢が増えているのは確かで、国内のセリエAで自国のストライカーが育っているのは非常にポジティブだ。2026ワールドカップ出場へ、前線のピースは揃いつつある。

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