今季スコットランド国内リーグではセルティックFW古橋亨梧が開幕から得点を量産し、現在25ゴールで得点ランク首位に立っている。
その活躍ぶりは圧巻だが、得点ランクでは古橋を猛追している選手のことも忘れてはならない。
古橋に1点差まで追っているのは、マザーウェルでプレイする31歳のオランダ人FWケビン・ファン・フェーンと、ハーツFWローレンス・シャンクランドの2人だ。
中でも注目したいのがファン・フェーンだ。今季は古橋にとっても特別なシーズンだが、それはケビン・ファン・フェーンも同じだ。オランダ南部のヘルモント・スポルトよりキャリアを始めたケビン・ファン・フェーンだが、ここまでトップリーグでは思うような成績を残せていなかった。
2014年からは活躍の場をイングランドへ移したが、移籍したスカンソープ・ユナイテッドは3部相当のリーグ1に所属しているクラブだ。
その後もノーサンプトン・タウンを挟み、再び2018年よりスカンソープ・ユナイテッドでプレイするなど、ほぼ無名に近い存在だった。3部相当のリーグ1では通算117試合、4部相当のリーグ2で71試合を積み重ねてきた苦労人であり、両リーグ合わせても38ゴールしか決めていない。
そんなケビン・ファン・フェーンの才能がついに花開いた。マザーウェルに加入したのは昨季のことだが、今季は一気に24ゴールまで数字を伸ばしてきた。昨季が9ゴールだったことを考えると、今季のステップアップは見事だ。
特に3月4日のロス・カウンティ戦から、プレイオフに入った今月24日のリヴィングストン戦まで怒涛の10試合連続得点と大爆発。
オランダ『Soccernews』もスコットランドで輝く遅咲きのオランダ人FWケビン・ファン・フェーンに注目しており、スコットランド国内リーグで10試合連続ゴールは1999-00シーズンのセルティックFWマーク・ヴィドゥカ(元オーストラリア代表)以来の記録なのだとか。
イングランドでの長い下積みを経て、スコットランド国内リーグで得点王のタイトルを争うところまで成長したケビン・ファン・フェーン。どうしても話題はセルティック&古橋に集中してしまうが、ケビン・ファン・フェーンの特別な輝きも忘れてはならない。