昨年のワールドカップ・カタール大会で36年ぶりの出場を果たしたカナダ代表には強烈な2トップが存在する。
フランスのリールでプレイするジョナサン・デイビッドと、今冬にクラブ・ブルージュからスペイン1部のバジャドリードにレンタル移籍してきたサイル・ラリンだ。
ラリンがスペインへやってきたことを知らなかった人もいただろうが、バジャドリードでのスタートは見事なものだ。
1月29日のバレンシア戦よりバジャドリードでスタートを切ったラリンは、ここまで8試合に出場して5ゴールと大爆発しているのだ。
これまでチームのトップスコアラーは34歳のFWセルヒオ・レオンだったが、レオンの得点数は5得点。ラリンは早くもこの数字に並んだことになる。
これまでトルコのベシクタシュ、ベルギーのズルテ・ワレヘム、クラブ・ブルージュなどでプレイしてきたラリンは、これが初の5大リーグだ。そこでのロケットスタートは見事で、バジャドリードもラリンの活躍で勝ち点を稼げている。
次のワールドカップ2026年大会はアメリカ、メキシコ、カナダでの共催となっており、カナダサッカー界も燃えていることだろう。攻撃のキーマンは、やはりラリンとデイビッドだ。
ラリンは代表最多25ゴール、デイビッドはそれに次ぐ22ゴールを挙げており、ラリンが5大リーグで結果を出せているのは大きい。今後はデイビッドもステップアップが期待されており、カナダの2トップは対戦相手の脅威となるだろう。
自慢の2トップがワールドカップ本番までにどこまで成長してくるのか。カナダ代表のカギを握る存在で、リーガでの戦いを始めたラリンは今後も要注目だ。