14日に行われたアスレティック・ビルバオとのバスク・ダービーで主役となったのは、レアル・ソシエダ所属の日本代表MF久保建英だった。
すっかりソシエダの主力となった久保は、37分に華麗なドリブルで相手DFの股間を抜き、左足で得点を記録。ユニフォームを脱いで観衆を盛り上げる姿はこのゲームのハイライトだった。
ただ、注目を集めたレフティーはもう一人いる。スペイン『MARCA』が注目したのは、ソシエダが誇る『2人の魔術師』だ。この2人とは、久保とベテランMFダビド・シルバのことを指している。
マンチェスター・シティなどで活躍してきた元スペイン代表のシルバは37歳と大ベテランになっているが、ソシエダでの貢献度は衰えていない。今回の久保のゴールをアシストしたのはシルバで、ボール奪取から久保へのパスまで一連の流れはパーフェクトだった。
「シルバは75分間ピッチに立ち、37歳にしてサッカーの才能がまだまだ残っていることを示した。久保へのアシストを含め、87.7%のパスを成功させている。久保も傑出した存在だった。攻撃に積極的に関与し、相手のライン間に穴を作ることに貢献していた。加えてサポーターを魅了した2つの決定的なドリブルもあった」
同メディアは久保とシルバのどちらがバスク・ダービーのベストプレイヤーだったかと論じており、このように2人を称えている。プレイスタイルがまったく同じというわけではないが、久保にとってレフティーのシルバは良いお手本となっているはず。シルバとプレイ出来るのもソシエダ移籍の収穫の1つと言えよう。
またソシエダはMFブライス・メンデス、ミケル・メリーノ、復帰したFWミケル・オヤルサバルもレフティーとなっており、この構成も非常に興味深い。
リーグ戦で3位まで順位を上げているソシエダが狙うのは、トップ4フィニッシュだ。リーガ・エスパニョーラの上位争いを経験できていることは久保にとっても大きく、大先輩シルバとのコンビを考えてもソシエダ移籍は大正解だったと言えそうだ。