プレミアトップの攻撃力誇るシティの意外な弱点 “80回中ミスは25回”ハーランド不在時は誰をPKキッカーに指名すべきか

リヤド・マフレズはこのままではPKキッカーから外されてしまうかもしれない photo/Getty images

エデルソンがGKでなければ彼がキッカーだったか

ボルシア・ドルトムントとのCLグループステージ第5節を0-0の引き分けで終え、最終節残して無事決勝トーナメント首位通過を果たしたマンチェスター・シティ。念願のビッグイヤー獲得まで今季も一歩前進した。近年は決勝、4強入りと好成績を残しており、今季はどこまで進むか。

そんなシティだが、ある問題を抱えている。それがPKキッカーの不在だ。実際にはアーリング・ハーランドがいるのだが、彼がピッチにいない場合安心して任せられる選手がいない。直近のドルトムント戦ではリヤド・マフレズがPKを獲得し自らキッカーを務めたが、GKグレゴール・コベルに防がれてしまった。

英『The Athletic』の集計によると、ジョゼップ・グアルディオラがシティに就任して以来80回PKのチャンスを得ているが、実に25回ミスをしてゴールを取り逃しているようだ。これはプレミアリーグのクラブで最も多い数字だという。
確かに振り返ってみると、PKのミスは多い。マフレズは5月以降4回キッカーを任されているが、4回中3回外している。昨季の第37節ウェストハム戦、CLグループステージでのコペンハーゲン戦(ホーム&アウェイ)、そしてドルトムント戦だ。ウェストハム戦はリーグ優勝の可能性を確かなものにするPKだったが、失敗してしまい最終節まで優勝は分からなくなってしまった。

ハーランドはシティで今季ウェストハム戦、ブライトン戦の2試合でPKキッカーを担当しており、素晴らしいコースに沈めている。ピッチ上にいればハーランドでいい。だが過密日程を考えればハーランド以外のキッカーが欲しい。

シティはこれまで多くの選手にPKのキッカーを任せており、イルカイ・ギュンドアンやケビン・デ・ブライネがそうだ。マフレズがキッカーに指名されるまでは多くの選手がその役割を務めた。ギュンドアンもデ・ブライネも悪くない数字を残しているが、リヴァプール戦で外した経験があり、ここ最近はマフレズが継続して指名されている。

守護神であるエデルソン・モラレスはチェルシーとのCL決勝のトレーニングで素晴らしいキックを披露している。ゴール左のサイドネットに突き刺しており、機会があればキッカーに指名するのも面白い。ゴールを空けることになり実用的ではないが、それほどに今のシティはキッカー不足に悩まされている。

ビッグマッチであればあるほど1点の重みは大きく、とくにPKは重要だ。直近のチェルシー対マンチェスター・ユナイテッドの一戦ではPKでチェルシーが先制しており、ユナイテッドに圧力をかけた。シティもそういった場面で確実に決めなければ勝ち点を逃す可能性があり、ハーランド以外のキッカー探しは急務といえる。

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